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クリーンに勝ちたかったが……メルセデス代表「スチュワードへの圧力は間違い」

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クリーンに勝ちたかったが……メルセデス代表「スチュワードへの圧力は間違い」
執筆:
2019/06/10 11:16

メルセデスのトト・ウルフ代表は、スチュワードに対してプレッシャーをかけることは間違いだと考えている。

 メルセデスのトト・ウルフ代表は、カナダGPでセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)にペナルティを科すという、物議を醸す裁定を下したスチュワードについて、圧力をかけるのは間違っていると語った。

 ベッテルは、カナダGP決勝でトップを走行中にターン3〜4でコースオフ。なんとか2番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)の前でコースに復帰することができた。しかしコース復帰の動きが危険だったとして、ベッテルに5秒のタイム加算ペナルティが出されたのだ。

 ベッテルはトップでチェッカーを受けたが、ペナルティにより勝利を失い2位。ハミルトンが今季5勝目を飾ることになった。この結果にベッテルはピットレーン入り口にマシンを止め、チームのホスピタリティに直行。パルクフェルメに戻るとハミルトン車の前に置かれた1位のボードを”強奪”するなど、怒りを爆発させた。

 このインシデントとペナルティについて、motorsport.comがウルフ代表に考えを訊くと、彼はこう答えた。

「今回のようなインシデントは多くの議論を生むので、コース上でクリーンな形で勝ちたかったのは間違いない」

「インシデントに対する私の見解は、誰もが満足するように規則を解釈するのは非常に難しいということだ。スチュワードが今後決断を下す際に、これまで以上に苦労してしまうことがないようにしなくてはいけない。スチュワードにプレッシャーをかけるようなことはしてはいけないんだ」

「スチュワードが一貫した決定を下すことが必要なんだ。それを達成するためには、我々がスチュワードをサポートする必要がある」

 ベッテルは、芝生の上でマシンをコントロールし、違う方法でコースに復帰することは不可能だったとして、スチュワードを「何も見えていない」と批判した。

 カナダGPの4人のスチュワードの中には、元F1ドライバーでル・マン24時間レースを5度制したエマニュエル・ピロが含まれていた。

 新旧問わず、多くのレーシングドライバーがソーシャルメディアで今回のペナルティを批判している。今回のケースでペナルティが出るのは正しいことだったと思うかと訊くと、ウルフはスチュワードは規則に従っているだけだと繰り返し述べた。

「それは、必ずしも人気のあるやり方ではない」

「しかし、誰かがその仕事をやる必要がある。だからこそ、裁定が自分に有利であっても不利であっても、協力的でなければならないんだ」

「我々は、ベストな人材が(スチュワードをやって)欲しいんだ。今回のように彼らを批判すれば、誰もその仕事をやってくれなくなってしまう。今回のスチュワードの中には、地球上で最も経験豊富なレーシングドライバーのひとり(ピロ)もいたんだ」

「だから、彼らの決断を尊重する必要があるんだ」

 ウルフは、”逆の立場であればメルセデスがペナルティを受け入れていただろう”と語り、F1は”囚人のスポーツ”ではないのだから、ベッテルに同情はしないと語った。

「結果または裁定が不利な時、レーサーが不満を感じることは理解できる」とウルフは認めたが、スチュワードの批判を続けることには反対した。

「ルールを作るのはとても難しいことだ。常にみんなが裁定に満足できるわけではない」

「私が言ったように、今回の状況については、解釈はルールに従ったものだった。もしあなたにメルセデス側のバイアスがかかっていれば、正しい裁定だと感じるだろうし、フェラーリ側のバイアスがかかっていれば、違う解釈をするだろう」

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この記事について

シリーズ F1
イベント 第7戦カナダGP
執筆者 Scott Mitchell