F1 バーレーンGP

周冠宇、自身の将来に関する様々な噂が持ち上がっても”我関せず”「だって、僕は自分の将来について分かっていたんだからね」

中国人F1ドライバーの周冠宇は、時折広まる自身の将来についての”おかしな”噂については、「気にすることはない」と断言する。

Zhou Guanyu, Alfa Romeo F1 Team

 F1での2年目のシーズンを終え、来季のシートを確保している周冠宇(ザウバー)は、自身の将来について奇妙な噂が持ち上がることが多々あれど、それを気にするようなことはないと語った。

 周は2022年に、アルファロメオからF1デビュー。中国人初のF1レギュラードライバーとなった。ただ当初は、周がF1デビューすることができたのは、その実力からではなく、金銭的にシートを”買ったから”だと揶揄する声も少なくなかった。

 しかしデビュー戦となったバーレーンGPでいきなり入賞を果たすと、合計3回の入賞を果たし、2023年の契約を勝ち取った。そしてF1での2シーズン目となったその2023年には、チームメイトのバルテリ・ボッタスと遜色ない走りを繰り広げることも多く、契約をさらに1年延長することができた。

 ただ2024年の契約についてはなかなか発表されることがなく、その将来に疑問符がつけられた。在籍的な問題があるのではないかとも指摘された。しかしこれについて周は、発表が遅れたのは詳細に関することであり、噂は事実ではないと語った。

「それは政治的なモノだ」

 そう周は語った。

「多くの人は、メキシコGPの際にセルジオ(ペレス)が引退を発表するのではないかと言っていた。しかし、何も進まなかった。それは、フェルナンド(アロンソ)がレッドブルに入るという噂をセットになっていた。実に奇妙な話だ」

「実は、メディアのこともよく理解できるようになった。ある国のドライバーがいる場合、その国のメディアが噂を立てているのではないかと心配されることになる。しかし、内から外まで、何が起きているか分かっているんだ。彼らのことは、とても理解しやすいよ」

 2023年限りでアルファロメオのF1活動は終了し、2024年からはザウバーとして戦っていくことになる。そのザウバーはFIA F2の2023年王者であるテオ・プルシェールを育成ドライバーとして抱えているが、周は他のチームの可能性を探るのではなく、ザウバーに残ることが最優先だったと語った。ちなみにプルシェールは、来季スーパーフォーミュラに参戦することが決まった。

 自身の将来について様々な噂が飛び交っていた際、周はその全てが噂であると分かっていたため、気にしなかったと語った。

「正直に言って、そんなことは気にしていなかったよ」

 そう周は語った。

「最初に契約した時に持ち上がった、全ての奇妙な噂と同じようなモノだ」

「僕は『ただ流れに任せよう。コース上で力を発揮すればいい』という感じに考えていた。それで、僕がここにいる理由を納得させようと思っていた。それ以来、全てが順調に進んでいる」

「基本的に、僕はとても気楽な性格なんだ。でも実際には、そういう噂を目にするのは面白かった。だって、僕は今後何が起きるのかを、既に知っていたんだからね。僕は既に契約書にサインしたのに、まだ僕のシートを誰かが奪うっていう噂が残っていたんだから」

「時々、すごく面白いことが起きるよ」

 
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