周冠宇、アルファロメオF1の来季シート獲得は「心配していない」と冷静。チームも仕事ぶりを高評価
今季アルファロメオからF1デビューを果たした周冠宇は、チームとは来季に向けた話し合いを行なってはいないものの、シート獲得には「あまり心配していない」と語っている。
Zhou Guanyu, Alfa Romeo C42
Antonin Vincent / DPPI
アルファロメオの周冠宇は、来季のF1シートに関して「あまり心配していない」と語っている。
周は昨年のFIA F2でドライバーズランキング2位を獲得し、今季アルファロメオからF1デビュー。中国人初のフルタイムF1ドライバーとして、バルテリ・ボッタスとコンビを組むこととなった。
来季に向けたドライバーの動きはセバスチャン・ベッテルのF1引退に端を発し、フェルナンド・アロンソがアルピーヌからベッテルの後任としてアストンマーチンに移籍発表した。
アルピーヌはアロンソの後釜として昨年のF2王者オスカー・ピアストリを抜擢したが、当の本人は発表内容を否定。ダニエル・リカルドを放出するマクラーレンと事前に契約を結んでいたモノと考えられている。
2023年のドライバーラインナップは混沌の中でも徐々に枠が埋まってきているが、周のいるアルファロメオの一席は未確定。ただその周は、サマーブレイク前のハンガリーGPの際に来季のシート獲得については心配していないと語っていた。
「まだどのチームとも話はしていない」と周は言う。
「アルファロメオに満足しているし、居心地は良い」
「シーズン当初は自分の将来について心配していたかもしれないけど、今はあまり心配していないよ」
「僕は自分自身を証明し、スピードアップするために段階を踏めたと思う。今はその状態を維持し、年末に向けてさらに一歩ずつ、少しずつでも改善していこうと考えている」
「今のところ、このチームと一緒に仕事ができていることに満足しているよ」
Zhou Guanyu, Alfa Romeo C42
Photo by: Antonin Vincent / DPPI
周はここまで、F1デビュー戦となったバーレーンGPで10位入賞。6月のカナダGPでは自己最高位となる8位を記録するなど、デビューイヤーの前半戦で印象的な走りを見せている。
またイギリスGPでは、決勝レースのスタート直後に今季最大の激しいクラッシュを喫したものの、そこから持ち直すこともできた。
アルファロメオのテクニカルディレクターであるヤン・モンショーは先月、周はF1における「今季のサプライズ」だと評価しており、チームが周のパフォーマンスに満足していることを示唆。チーム代表のフレデリック・バスールは、周は「完璧な仕事をしている」と称賛している。
先述の通り、周は来季に向けてアルファロメオと話し合いをしていないものの、サマーブレイク明けのベルギーGP以降が良いタイミングになるだろうと語った。
「今はまだ、来年のことを心配する必要はないと思っている。夏休みのスパあたりは、将来について話す時期だと思う」と周は言う。
「でも今のところ、僕はかなり落ち着いていて、来季がどうなるのか、シートがあるのかないのか……あまり心配していない感じだよ」
バスール代表はサマーブレイク前、motorsport.comへ次のように語っていた。
「(周にとっては)次の4〜5戦に集中することが重要だ」
「彼はサーキットを熟知している。モントリオール、イモラ、バクーといった一連のレースでは、彼が全てのサーキットを知っている訳ではなく、簡単ではないから少し恐れていた。しかし彼は良くやった」
「この段階で、我々は信頼性の面で問題が多すぎた。だが、彼は良くやってくれた。次の数戦で、彼はすぐにサーキットに慣れてくれると確信している」
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