ザウバーのシートを失った周冠宇、フェラーリF1のリザーブドライバーに就任
周冠宇は、フェラーリに移籍しアントニオ・ジョビナッツィとともにリザーブドライバーを務めることが決まった。
Zhou Guanyu, Stake F1 Team KICK Sauber
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
F1史上初の中国人レーシングドライバーとして3年間F1を戦った周冠宇だがザウバーのシートを失い、今季はフェラーリのリザーブドライバーに就任した。
周はF1デビュー戦となった2022年のバーレーンGPでポイントを獲得し、3年で計68戦に出走。通算で16ポイントを獲得した。
2024年はカタールGPで8位となり、シーズン唯一のポイントをチームにもたらしたが、2026年からアウディのワークスチームとなるのに向けて、チームはラインアップ一新を選択。周はバルテリ・ボッタスと共にシートを失うことになった。
ザウバーとの決別が決まった後、周は多くのチームからリザーブドライバーのオファーを受けた。中でもフェラーリは、周がまだカートのレースをしていた2014年にフェラーリ・ドライバー・アカデミーに参加し、その後フェラーリ若手ドライバーとして2015年のイタリアF4年間選手権でランキング2位になったほか、その後の2年間は当時のF3ヨーロッパ選手権に参戦して数々の勝利を手にしていることから、フェラーリにリザーブドライバーとして加わるのではないかと見られていた。
Zhou Guanyu, Stake F1 Team KICK Sauber C44
Photo by: Lubomir Asenov / Motorsport Images
リザーブドライバーの役割は、近年のF1カレンダーの集中化に伴い、ますます重要になっている。
昨シーズン、オリバー・ベアマンはサウジアラビアGPで虫垂炎に見舞われたカルロス・サインツJr.の代役を務めてF1デビュー、7位入賞を果たしている。その後、ケビン・マグヌッセンの代役としてアゼルバイジャンGPにハースから参戦、10位入賞を果たしている。
その活躍が認められ、ハースは2025年シーズンのフルタイムドライバーにベアマンを指名した。
一方、ボッタスが古巣のメルセデスに戻り、リザーブドライバーとなったことはどのチームにとっても 「ベンチ」の層の厚さが重要であることを示している。
2024年シーズン終了後、周は1年間レースシートから離れることが自分にとってプラスになると語った。
「僕はこのスポーツではかなり若く、いい経験を積んでいると感じている」
「来年は多くのルーキードライバーがF1にやってくる。どうなるかはわからない。シートの行方は簡単に左右される。だから、ここ(F1)にとどまり続け、次のチャンスと再挑戦を待ち続けることができる」
「とてもフラストレーションのたまるシーズンを過ごした後だから、次の旅、次の章に進むために1年離れるのは適切なタイミングだと思う。僕は言うまでもなく選択肢を探しているし、まだ決まっているモノは何もない」
これまでリザーブドライバーを務めてきたアントニオ・ジョビナッツィも同じくフェラーリのベンチに残るものの、ジョビナッツィはWEC(世界耐久選手権)でフェラーリ499Pに乗っているため、ジョビナッツィがF1チームに帯同できないケースで周がカバーすることになる。
2026年からF1に参戦することがすでに決定しているキャデラックがフェラーリのパワーユニットとギヤボックスを使用することを考えれば、フェラーリのリザーブを務めることで、周がF1に復帰できる可能性は高まると言えるだろう。
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