最新仕様のフロントウイングが吹き飛んだ周冠宇、決勝はピットレーンからのスタートに
キック・ザウバーの周冠宇は、F1オーストラリアGPの予選で最新仕様のフロントウイングを壊してしまったため、決勝をピットレーンからスタートすることになった。
F1オーストラリアGPの予選で最後尾19番手となった周冠宇(キック・ザウバー)は、最新仕様のフロントウイングを破損してしまったことで、決勝レースをピットレーンからスタートすることになった。
当初、周はQ2進出を決めたチームメイトであるバルテリ・ボッタスと同等のペースを見せていた。しかしラストアタックでターン10出口の縁石を踏んだ際、フロントウイング左側が破損。フラップやエンドプレートは吹き飛び、メインプレーンにはヒビが入った。
当然ながらこの状態ではタイム更新ならず、周は19番手で予選を終えることになった。
ザウバーはmotorsport.comに、最新仕様のフロントウイングはもうないため、周が旧仕様のフロントウイングを使用しなければならないと認めた。
結果的にマシンの仕様を変更することになった周は、決勝レースをピットレーンからスタートすることになった。
周はターン10をいつものラインで通過したにも関わらず、ウイングが破損した理由が分からないと語った。
「僕はミスをしたわけじゃない。他のラップと同じように走っただけだ」
「最終セクターに入った時、突然ロックアップしたんだ。負荷(ダウンフォース)を失っていたんだ。フィニッシュラインを越えた時に、左側が欠けているのが見えたんだ」
「リプレイを見たら、ターン10縁石の振動が原因だった。最も大切なセッションでそんなことが起きて、フラストレーションが溜まるよ。僕がワイドに走ったわけじゃないんだ。もちろん、とても残念だよ。それ以外はかなりいいラップだった」
Zhou Guanyu, Stake F1 Team Kick Sauber, Valtteri Bottas, Stake F1 Team Kick Sauber
Photo by: Andrew Ferraro / Motorsport Images
周によると、新しいフロントウイングは大幅なパフォーマンスアップを目指したものではなく、マシンバランスを改善するための試みだったという。
「パフォーマンスアップというよりは、もう少し安定したバランスを得るためのものだった」
「週末を通じて、問題はなかった。中団の上位の方だったからね」
「今年の僕たちは、パーフェクトなラップを走るのが簡単ではないのが事実だけど、正直言って今日のペースは良かったと思う」
「残念なことに、この週末で最悪の場所でそれが起きてしまった」
新しいウイングについて感想を求められたボッタスは「魔法のようなものじゃないよ」と答えた。
「高速域でのリヤのスタビリティにはまだ少し限界がある。そこにはまだ取り組んでいかなくちゃいけない。でも全体的な荷重は少し良くなっているし、グリップも上がっている」
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