サインツJr.、ルノー移籍へ? マクラーレンとホンダの問題も解決か
サインツJr.は来季ルノーに移籍することが決まったようだ。これに関連し、マクラーレンも来季ルノーPUを使うことになるとみられる。
写真:: Andrew Hone / Motorsport Images
カルロス・サインツJr.が、来季ルノーに加入することが決まったようだ。この動きは、マクラーレンが来季のパワーユニットをルノーに変更することと関連していると考えられる。
ある高レベルの情報筋の話によれば、カルロス・サインツJr.はトロロッソとの契約を早期に打ち切り、来季ルノーに加入することが決まったようだ。
サインツJr.の契約が合意されたことで、トロロッソが来季ホンダ製パワーユニット(PU)に切り替える道が開かれ、その代わりにマクラーレンがルノーのカスタマーPUを手にすることになるとみられる。
マクラーレンのPUの切り替えについて正式発表はまだないモノの、舞台裏ではこの交渉は成功したようだ。
サインツJr.の放出を要求したルノー
マクラーレン・ホンダの将来に関する議論が紛糾していたイタリアGPの週末が明けた後、この問題の解決に向けてサインツJr.が重要な要素となっていたことが明らかになった。
ルノーは、カスタマーPUの供給先をトロロッソからマクラーレンに切り替える際の条件として、サインツJr.の放出を要求したという。そしてルノーは、来季ニコ・ヒュルケンベルグと組ませようとしている。
この契約は2018年シーズンからだが、情報筋によればチームがジョリオン・パーマーとの契約を継続しないことを決めるなら、早ければ今年のマレーシアGPから、サインツJr.がルノーに加入する可能性もあるという。
サインツJr.の移籍がマレーシアGPから実現するならば、その代役としてピエール・ガスリーがF1への昇格を果たし、ダニール・クビアトのチームメイトになるという。
サインツJr.の来季の後任については、まだ決定されていないが、ホンダのジュニアドライバーである松下信治も候補のひとりであると考えられている。しかし松下は、スーパーライセンスの発給要件を満たしていないため、まずは今シーズンのF2後半戦で好成績を挙げる必要がある。
マクラーレンはルノー製パワーユニット使用へ
サインツJr.のルノーとの契約が確認されれば、トロロッソが来季ホンダ製PUを使うことは確実である。そしてホンダPU用のギヤボックスは、マクラーレンから供給を受けることになるようだ。
トロロッソとホンダの合意が確定すれば、整理されるべき最終的な問題は、マクラーレンとルノーの契約ということになるが、これはおそらく形式的なモノとなるだろう。
これらの発表は、シンガポールGPまでに行われることが目指されていると思われる。
マクラーレンがルノー製PUを手に入れることで、フェルナンド・アロンソがマクラーレンに残留することもほぼ間違いないと考えられる。
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