ピレリ、複数のタイヤメーカーによる競争はF1に悪影響を与えると主張
ピレリF1のイゾラは、複数タイヤメーカーによる競争が再び起これば、コスト増加やチームの差を開くことになるだろうと語った。
Pirelli Tyres
Sutton Images
ピレリのレーシング・マネージャーであるマリオ・イゾラは、複数タイヤメーカーによる競争が再び起これば、コストが増加することになるだろうと語った。
タイヤサプライヤーが複数社F1に参入していたのは、ミシュランとブリヂストンがF1チームにタイヤを供給していた2006年までのこと。2006年限りでミシュランがF1から撤退し、それ以降ブリヂストンが2010年までF1の単独タイヤサプライヤーとなっていた。
そして2011年よりピレリがF1のタイヤを独占的に供給し始めた。現在ピレリとF1と交わしている契約が終了するのは2019年末だ。
Motorsport Networkが行なった最新のF1ファン調査によると、69.4%のファンがタイヤメーカー間による競争が再び復活することを望んでいる。
しかしイゾラはAutosport International 2018でのステージで、タイヤメーカー間の供給戦争が再び起きるとは考えられないと述べた。
「以前とは状況が違う。今は全てのチームに同じ製品を提供している。我々は全てのチームのタイヤを同じレベルに設定している」
「そこにタイヤ間の競争が生まれると、テストを行わなくてはならないため、コストが増加するだろう」
「タイヤメーカーにはどのチームにも同じ性能のタイヤを供給しなければならないという義務はないため、中団チームよりもトップチームに対しより優れたタイヤを提供するということも可能だ」
「タイヤはトップチームと他のチームの差を生み出すことができる。もし2~3社のタイヤメーカーがF1に参入したとしたら、いくつかのチームは上位を目指すことができるだろうが、残りのチームはパフォーマンスを向上させるのに苦労するだろう」
「タイヤによって簡単に0.5秒速くなったりするのだ。もし複数のメーカーが参入すれば、チームの格差は今よりも広がるだろう」
さらにイゾラは2017年シーズンについて次のように振り返った。
「2017年シーズンの争いは悪くなかった。メルセデスとフェラーリがチャンピオンを争っていた」
「シーズン終盤はレッドブルも強さをみせていた」
「2018年はこれらの3チーム以外にも期待している。私はルノーが昨年よりも競争力が高まるのではないかと考えている。おそらくフォースインディアもそうだろう」
「うまくいけば、面白いレースを見ることができるだろう」
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