ベッテルがソフトタイヤで最速。3-4位メルセデスとの真の差は?
2016年のF1ヨーロッパラウンド開幕戦、スペインGPのフリー走行1回目が行われ、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが1分23秒951と、ただひとり1分23秒台を記録して首位となった。キミ・ライコネンも2番手につけており、フェラーリが1-2。メルセデス勢が3-4番手につけた。
Sebastian Vettel, Ferrari SF16-H
XPB Images
今年のF1も、このスペインGPからヨーロッパラウンドに突入。各チームが大なり小なり様々なアップデートを持ち込んでおり、勢力図が変わるのか? 変わらないのか? 変わるのならどういう形になるのか? 注目が集まる。
セッション序盤、まずタイムを出していったのはメルセデスAMGの2台。ミディアム(M)タイヤを履き、連続アタック。ルイス・ハミルトン、ニコ・ロズベルグともに、1分26秒台→1分25秒台と着実にラップタイムを刻んでいく。
対するフェラーリはソフト(S)タイヤを履き、セバスチャン・ベッテルが1分25秒193を記録。さらに1分25秒060へとペースアップしていく。ただ、2回目のアタックは、最終セクター3でタイムを落としており、ソフトタイヤの寿命はこのあたり……と想像することができる。
この序盤で、幾つかのトラブル、アクシデントが起きる。まず、ルノーのエステバン・オコンのマシンの右リヤタイヤがパンク。大きなバーストにはならず、マシンにもダメージは無いようだ。
続いて、フォースインディアのセルジオ・ペレスのマシンから白煙。この白煙は排気口ではなく、マシン後部のカウル内部から吹き出している。どうも、オイル漏れが発生していたようだ。
ウイリアムズのフェリペ・マッサはターン5で豪快にスピン! ブレーキングでリヤを流してしまったのだ。
メルセデスは再びミディアムタイヤを履いてコースイン。ハミルトンはタイムアップならなかったものの、ロズベルグは自らのタイムを0.5秒短縮し、1分24秒880。Sタイヤを履いたフェラーリを差し置いて、トップに浮上した。
最初の40分が過ぎ、各チーム2本目のタイヤを投入。フェラーリは再びSを装着した。このタイヤでキミ・ライコネンが1分24秒089を記録し、トップタイムを更新する。メルセデスの2台はMを選択。ライコネンのタイムにはおよばないものの、1段階硬いタイヤで、0.4秒差に迫る。
ベッテルは2本目のSタイヤで、1分23秒951を記録し、トップタイムを更新。フェラーリの元気が良い。
残り20分となったところ、タイムシートはフェラーリ→メルセデス→レッドブル→ウイリアムズと、2台ずつ綺麗に並んだ。今回がレッドブルでの初レースとなるマックス・フェルスタッペンは、チームメイトに0.2秒差の6番手に健闘している。
この8台の次ぐのがマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソで、母国ファンの前で順調さをアピールする。
トロロッソも好調で、カルロス・サインツJr.がMで1分26秒078を記録し、ウイリアムズ2台の間に割って入った。一方、フェルスタッペンに変わる形でトロロッソ復帰となったダニール・クビアトは、チームメイトに0.5秒遅れである。
セッション後半には各チームが連続走行を実施。しかし、結局タイムを更新した者はなく、ベッテルが首位、ライコネンが2番手と、フェラーリが1-2でスペインGP最初のセッションを終えた。3番手と4番手につけたメルセデス勢はミディアムタイヤで記録したタイムなのに対し、フェラーリはソフトタイヤ。両陣営の実際の差はいかほどなのか? フリー走行2回目の結果に注目が集まる。ただ、フェラーリとメルセデスは、レッドブル以下に大きな差をつけており、今回もこの2チームの争い……ということになりそうだ。
スペインGP フリー走行1回目結果
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