ホンダ「バトンはエンジンの異音を報告していた」
ホンダは、ジェンソン・バトンが土曜日に聞いたというエンジンノイズが、バーレーンGPのリタイア原因に関係しているかどうか、調査をしている。
Jenson Button, McLaren MP4-31
XPB Images
ホンダは、入賞が期待されたにも関わらず、ジェンソン・バトンをリタイアに追い込んでしまったパワーユニットのトラブル原因について、調査を開始している。
ホンダのF1プロジェクト総責任者である長谷川裕介は、この問題はファクトリーに帰って調べなければ分からないと言う。
「これは明らかにパワーユニットの問題です」と、長谷川はMotorsport.comに対して語った。
「ジェンソンはパワーを失い、大きなノイズを聞いたようです。それで、彼は自分自身でマシンを止めました。機械的なトラブルの可能性がありますが、本当のところはまだわかっていません」
長谷川は、予選後にバトンが「エンジンから異音を聞いた」と言っていたことを明かした。しかし、彼のエンジニアがその夜に調査した際には、問題となりそうなモノは見付からなかったのだという。
「ジェンソンは、土曜日にパワーユニットから何回か小さい音を聞いたと言っていました。しかし、データ上では何も問題はなかったのです」と彼は言う。
「我々は何も見つけることができませんでした。それがトラブルに関連しているのかどうかも分かりません」
今季のホンダは、主要な部分での信頼性の問題からようやく免れた感がある。しかし長谷川は、耐久性の問題について忘れることはできないと感じていると認める。
「実は我々は幾つかの部分で、多くの懸念を持っているんです。しかし、2回目のバルセロナテストからはトラブルは発生していませんでした。それは驚きではありませんでしたが、逆にとても不幸なことだったと思う」
パフォーマンスを高めるために
バトンの上に降りかかったトラブルにも関わらず、バーレーンGPでQ3進出に近付いたこと、ストフェル・バンドーンが入賞したことにより、ホンダが進歩していることを確実に示した。
バーレーンGPの週末を振り返り、長谷川は次のように語る。
「私は、今の位置には満足していません。しかし我々は、昨年と比較して間違いなく改善していることを示すことができたと思いますし、すべてをマネージメントできています。これからのポイントを獲得するチャンスがあると思いますし、それを証明できたことは、非常に良いことだと思います」
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