ラウダ、フェルスタッペンへのペナルティは「これまでで”最悪”の裁定」
メルセデスF1のラウダ非常勤会長は、アメリカGP決勝でフェルスタッペンに科されたペナルティを”これまで見た中で最悪”の裁定だと酷評した。
Niki Lauda, Mercedes AMG F1 Non-Executive Chairman
Sutton Images
アメリカGP決勝のファイナルラップ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はターン17のイン側に飛び込み、キミ・ライコネン(フェラーリ)をパス。3番手でフィニッシュしたが、5秒のタイムペナルティが科され4位に降格となり表彰台を逃した。
ペナルティが科されたのはマシンの4輪全てがコース外に出たことで、フェルスタッペンがアドバンテージを得たと裁定されたからだが、これについてメルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダは納得していないようだ。
「この裁定は、私がこれまで見てきた中でも最悪だ」と、フェルスタッペンへのペナルティについてラウダは語った。
「彼は何も間違ったことはしていない。我々ドライバーはレースをしているんだ。一般道を走っているわけじゃない」
「このような裁定は、スポーツとしてのレースを破壊する、バカバカしいモノだ」
昨年、ドライバーたちが不必要な干渉なしでレースをすることができるよう、全当事者間で合意に達したことをラウダは引き合いに出した。
「我々は、どれくらい早くスチュワードが裁定を下すことができるか教えてもらいに、レースの間に彼らのところに行ったりしている」
「スチュワードは常に『審議中』と言っている。我々はそれに不満なんだ」
「危険な場合を除いて、スチュワードがレースに干渉しないよう、我々は合意した。そこにはスチュワードもいたし、チャーリー(ホワイティング/レーシングディレクター)もいた。(FIA会長の)ジャン・トッドが意見を聞いたんだ」
「とてもシンプルだ。お互いが限度を超えたドライブをし、マシンがひっくり返ってしまうような場合になったら、スチュワードが干渉してくる。昨年の初めにそうなったはずだ」
今回、フェルスタッペンにペナルティが科されたことで、ラウダはこの問題が再度議論されなければならないことを意味すると付け加えた。
「次のストラテジーグループでの会議で、我々はそれを議題に挙げ、再度議論しなければならない。なぜなら、我々は決めた通りにできていないからだ。あまりにもかけ離れている」
「(フェルスタッペンのオーバーテイクは)干渉を受けるようなところは何もなかった。あれは通常の追い抜きだった」
ラウダは、F1ドライバーは”使える路面”はすべて使うべきだと主張した。
「チャーリーはいつも、ドライバーたちは白線を越えることはできないと主張している。なぜ実際は可能なのに白線を越えてはいけないんだ? そうしてほしいならそこに壁を作ればいい」
「通常のサーキットであれば、それを使ってもいいはずだ。白線は限界ではない。我々は昨年、合意をしたはずだ。そして今回、ああいう裁定が下された。完璧に間違っていると私は思う」
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