ルノーの”責任転嫁”にトロロッソ反論。レッドブルもPUに不安材料残す
トロロッソのトスト代表は、最近のPUトラブルはチームに原因があると示唆したルノーに対し、反論してチームを守る必要を感じたと語った。
Franz Tost, Scuderia Toro Rosso Team Principal
Sutton Images
メキシコGPとブラジルGPの2戦連続で、トロロッソのピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーは、ルノー製パワーユニット(PU)にトラブルに悩まされることになった。しかしブラジルで、ルノーのマネージングディレクターはmotorsport.comに「このスポーツに偶然は決してない」と発言。トラブルの原因がトロロッソのマシンにあるのではないかと言及した。
トロロッソはすぐさま、チームに原因があることを否定した声明を発表。ルノーがトロロッソとコンストラクターズランキング6位を争っていることが”影響”していると示唆した。
すると、今度はこの声明にルノーが激怒。レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコが仲裁に動くという事態にまで発展してしまった。
トストは「何かを言わなければならないと感じた」と、motorsport.comに語った。
「ご存知の通り、チームが批判されていて、それが100%事実ではないと感じたら声明を出さなければならない。それが我々がしたことだ」
「それが正しく行われたかどうかは別の問題だ。我々は、我々の見解を明確にしただけだ」
事態は収束したのかどうかをトストに問うと、彼は次のように答えた。
「私はそう思っている。あれ以上何も聞いてはいないし、それで終わりだ」
ニコ・ヒュルケンベルグがブラジルGPで10位となったことで、ルノーは1ポイントを獲得。これで、コンストラクターズランキング6位のトロロッソと4ポイント差まで迫った。さらには、ルノーと2ポイント差でハースもトロロッソを追ってきている。
トストはランキング8位で終わった場合、6位と比べて賞金が650万ドル(約7億3000万円)違ってくると明かし、アブダビでの最終戦が3チームそれぞれにとって重要なレースとなると述べた。
「かなり緊張感がある。信頼性の高いパーツをできるだけ多く用意して、最善を尽くして準備をしようとしている。PUの供給に関しては、我々がコントロールできることではないので、彼ら(ルノー)の判断次第だ」
トストは来季から提携することになる、ホンダ製のPUを搭載したフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)がブラジルで力強いレースをしたことで、励まされたという。
「それは素晴らしいことだ。彼らは良い仕事をしたので、長谷川(祐介/ホンダF1プロジェクト総責任者)さんをお祝いする。彼らが、アブダビでも同じようにできることを願っている」
一方マルコは、ルノーPUの信頼性の問題はレッドブルにとっても不満がある状況だと認めた。
「もちろん、満足いくものではない」と、マルコはmotorsport.comに語った。
「彼ら(ルノー)はまだ問題を解決していないし、パーツを使い果たしている。それでも同じようなことが起こるのだ」
「残念なことに、トロロッソは他のどのチームよりも影響を受けているので、感情が高ぶってしまうのもわかる」
「我々はそれについて議論し、声明を出した。それですべてがOKだ。我々はルノーとランキング6位を争っているが、まだ前にいる」
マルコは、ブラジルGPの土曜日に走行距離を重ねているMGU-Hに交換しなければならなかったことで、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のマシンに信頼性の懸念があったと明かした。彼はアブダビでのペナルティを避けることを望んでいるが、状況は不透明のようだ。
「我々はマックスについて心配していた。MGU-Hの回転数と温度に気を配っていた。しかし、すでに5基のルノーエンジンは終わってしまっている」
「少なくとも、残っているすべてのエンジンを持っていく。我々はペナルティなしでアブダビに臨みたいが、それはまだはっきりしていない」
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