排水溝の溶接が不十分だった……FIAがグロージャンの事故原因を究明
FIAは、排水溝の蓋の溶接が不十分だったことで。ロマン・グロージャンの事故を引き起こしたと考えている。
写真:: Sutton Images
マレーシアGPのフリー走行2回目(FP2)でロマン・グロージャン(ハース)のマシンをクラッシュさせたのは、排水溝の蓋の溶接が不十分だったことが原因だとFIAは考えている。
グロージャンの右リヤタイヤは、ターン13イン側の外れた排水溝の蓋に接触した際、激しく弾け飛んだ。それにより彼のマシンはスピンし、コントロールを失ってバリアに激突した。この事故により、FP2は赤旗中断となり、その後セッションが再開されないことが決まった。
「30cm×50cmの重い金属製の排水溝の蓋だった」
FIAのF1レースディレクターであるチャーリー・ホワイティングは、motorsport.comにそう語った。
「サーキット全周を見れば、かなりの数がある。(事故現場に続く)ターン12の外側には、5つの排水口がある」
「そこは大きな負荷がかかるコーナーだ。そして我々は、排水口のいくつかはボルトで、他のいくつかは溶接で固定されているのを見た」
「溶接は良好な状態だった。おそらく、ボルトが壊れていたと思う。そして全体を交換するのではなく、彼らは『それを溶接する』と考えている」
「明らかに、溶接することを諦めたのだろう。それは簡単なことだ。誰もそうならないと思ったのだろう」
サーキットのエンジニアは、土曜日の走行が始まるまでにすべての排水溝をチェックし、対策を施すとしている。
「何箇所あるのか、私は把握していない。そのうちいくつかを見てきたが、それほど多くはなかった」
そうホワイティングは語る。
「彼らは塗装を剥がし、溶接もわずかに剥がす。そして再び溶接することになるだろう」
「それが我々にできることのすべてだ。排水管は最新のモノではないのだ」
ホワイティングは、グランプリが今後も続くなら、より多くの調査が”おそらく”必要となると語る。
「もし我々が戻ってくるのなら、さらなる解決策について議論するべきだと思うだろう。その場合、より最新の排水システムを勧めることができる」
「グランプリがもうないなら、彼らが持っているモノの中で、できる限りのことをするだろうと思う。私は彼らが、同じようなことが二度と起こらないように努力してくれると確信している」
セパン・インターナショナル・サーキットのチーフエクゼクティブであるダド・ラズラン・ラザリはmotorsport.comに対し、サーキットを安全基準に適合させるために、できることはすべてやったと感じていると語った。
「我々は、必要なメンテナンスをすべて行ったと感じている」
そう彼は語った。
「我々は、コースのメンテナンスする会社を抱えている。彼らは、良い仕事をしていると信じている」
「それは我々にとって重要なことだ。安全性は、すべての人にとって最優先すべきことだ。そういうことが起きたのは初めてだった」
「我々は定期的にメンテナンスを行っている。排水溝の蓋は、可能な限り固定している。今必要なことは、明日(土曜日)に向けて改善することだ」
残りのイベントがスムーズにいくことに自信を持っているかどうかと尋ねられると、彼は次のように語った。
「コースを安全な状態で最後のレース開催することは、全員の関心事である」
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