"排水溝の蓋事件"で約7000万円の損害を被ったハース、セパンに賠償求む
ハースのシュタイナーはマレーシアGPの関係者に対し、クラッシュしたグロージャンのマシンの損害賠償について交渉中だ。
写真:: Sutton Images
ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーはマレーシアGPの関係者に対し、クラッシュしたロマン・グロージャンのマシンの損害賠償について交渉を行なっている。
マレーシアGPのフリー走行2回目でグロージャンは、ターン13に設置されていた排水溝の蓋に引っかかりタイヤを破損させた。それにより彼のマシンは170mph(273km/h)ほどの速さでスピンし、コントロールを失ってバリアに激突した。
幸いグロージャンは無傷であり、この事件の再発防止を呼びかけた。シュタイナーはその出来事に対して"容認できない"、"基準から外れている"と主張した。
後に行われた調査の結果、FIAは排水溝の蓋の溶接が不十分だったことが原因だと公表し、そのサーキットのエンジニアに土曜日の走行が始まるまでにすべての排水溝をチェックし、対策を施すよう命じた。
決勝が始まる前の日曜日の朝、シュタイナーはセパン・インターナショナル・サーキットのチーフエグゼクティブであるダド・ラズラン・ラザリと会見を行った。そこで事件の詳細について話し合い、損害賠償を求めた。
新品だったフロアとフロントウイングは修復が不可能と判断されており、被害総額は約50万ポンド(約7462万円)に及ぶと推定されている。ハースのような小規模なチームにとって痛手となる金額だ。
シュタイナーは事件について語った。
「完全に我々のコントロールできる範囲から外れた出来事だった」
「この事件について、"ああそうか、つまり誰かが何かを溶接するのを忘れていたから約50万ポンドが失われたのか。それは仕方ないよ"とは言えない」
「我々はあらゆるものに料金を支払ってここにいるのだ。誰もがそうだ。我々は事件について議論したが、彼らは極めてプロフェッショナルだった。彼らには保険があるため、できる限りのことをしてみるつもりだ」
現在サーキット関係者は身内で状況について議論を交わしている。次のハースとの会談は日本GPの前に行われるようだ。
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