新型スープラのチーフエンジニア多田氏「出来るだけ早く蘇らせたかった」

新型スープラのチーフエンジニアを担当する多田哲哉氏は、BMWと共同開発中である新型スープラの誕生秘話について明らかにした。

 新型スープラのチーフエンジニアを担当する多田哲哉氏は、BMWと共同開発中である新型スープラの開発秘話について明らかにした。

 先週開催されたジュネーブ国際モーターショーにて、トヨタは「GR Supra Racing Concept」を世界初公開した。

 国内ではトヨタ自動車によって1978年から2002年まで同社のスポーツカーフラッグシップとして長らく生産・販売され、海外でも映画"first Fast and Furious"(邦題:ワイルド・スピード/2001年公開)の第1作目で主役となって一躍注目を浴びたスープラは、国内外問わず多くのファンの心を掴んでいる。

 今から16年前に生産終了となったスープラだが、今年レーシング・コンセプトとして蘇った。それを見て喜んだスープラファンも多くいるだろうが、市販車モデルの詳細については一切発表されていない。

 それに対し多田氏は、詳細を明かすまで長い間世界中のスープラファンを待たせてしまっていることに"申し訳なさ"を感じていると語っている。

 さらにオーストラリアのメディアである『Drive』のインタビューに答えた多田氏は、トヨタ自動車が"出来るだけ早く新型スープラを復活させること"を望んでいると述べた。

 さらに多田氏はインタビューの中で、スープラの復活秘話について語った。今回発表された新型スープラはBMWとの共同開発によるものであるが、その発端は2012年まで遡るという。

 2012年、トヨタはスバルと共同開発した86の販売を開始したが、トヨタは同年にBMWとの新スポーツカー共同開発に関する"秘密会議"に多田氏を参加させた。それ以降、多田氏はトヨタとBMWの繋ぎ役としても活躍してきたのだ。

 トヨタとBMWは、共同開発についてプラットフォームやパワートレインを共有するものの、2メーカーで開発する車両(BMWは新型『Z4』を販売予定)にメーカーごとの明確な違いをもたらすことを望んだという。BMWはリヤ駆動直列6気筒エンジンをひとつのアイデンティティとしており、それがトヨタのスープラを復活させるというニーズに合致。新型スープラにはBMW製のエンジンが搭載されるが、トヨタのオリジナル要素が残されるようだ。

 しかし、新型スープラにはBMWの要素も多く取り入れられているため、最終的な市販車スープラが既存のスープラファンに受け入れられるかどうかはわからない。

 いずれにせよ、新スープラとその"いとこ"にあたる次世代BMW Z4の"キャラクター"の違いを確認することができるまでにあと1年以上はかかる見込みだ。

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