片山右京、鈴鹿でトヨタTS010をドライブ「二度と作られない名車だ!」
1992年に活躍したトヨタTS010を「SUZUKA Sound of ENGINE 2017」で久々にドライブした片山右京は、その走行を満喫した。
トヨタTS010(1992年)
吉田知弘
鈴鹿サーキットで開幕した「SUZUKA Sound of ENGINE 2017」。昨年に続きこのイベントに登場した片山右京は、現役時代にもドライブ経験のあるトヨタTS010を走らせ、改めてこのマシンが持つ驚異的なパフォーマンスに驚いていた。
片山は昨年もこのイベントに登場し、彼のF1デビューイヤーのマシンであるヴェンチュリLC92をドライブ予定だった。しかしマシンのエンジンがかからず走行は叶わなかった。今回は、生憎のウエットコンディションとなったが、片山が駆るTS010は快調に走行。デモレースでも他のマシンを圧倒する走りを披露した。
細かい仕様は異なるものの、1992年のル・マン24時間レースでドライブしたTS010を久しぶりに走らせた片山は、マシンを降りると「音がすごいから、耳がおかしい」と開口一番。ハイパワーで迫力ある当時のマシンの魅力を語った。
「アンドレ・デ・コルタンツが作ったTS020とは違い、こっちはトニー・サウスゲートが作ったウイングカー。こういったクルマは、今のレギュレーションを考えると二度と作られないクルマなので、名作という感じですね」
「さらにノーマルアスピレーション(自然吸気/NA)でこれだけの音を出して、コックピットで乗っていても気持ちいいです。これだけレスポンスが良くて、吹けがいいエンジンはなかなかないですよ。でも、実際のレースみたいに上の回転域まで使っていないので、本当に限界まで引っ張ったらもっとすごいです。少し前のF1みたいに、とても甲高い音になると思います」
この日もデモレースでは雨の中でも積極的に攻めて走っているような印象だったが、片山はエンジンサウンドの迫力があるから、そう見えがちとのこと。実際にはかなりマージンを残しての走行になっているという。
「昔みたいに無理はできないですから、(攻めていきたい)気持ちとかは残っているけど、万が一というのもあるので、常に30〜40%はマージンは残して走っています。その中でも感じるものはいっぱいあるし、十分スピードは感じられます。今日は本当に満喫できました」
『SUZUKA Sound of ENGINE 2017』2日目の天気予報は晴れ。路面もドライコンディションが見込まれており、片山右京によるトヨタTS010の現役時代と変わらない迫力ある走行が期待できそうだ。
取材・執筆/吉田知弘
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