バルセロナで今季初勝利……松下信治の今後の活躍を、MPチーム代表確信
FIA F2のバルセロナ戦レース1で今季初優勝を果たした松下信治について、所属チームであるMPモータースポーツのチーム代表が、今後の活躍は間違いないはずだし、それを実現しなければいけないと語る。
Nobuharu Matsushita, MP Motorsport, 1st position, on the podium
Mark Sutton / Motorsport Images
FIA F2のバルセロナ戦フィーチャーレースで勝利を収めたのは、MPモータースポーツの松下信治だった。松下は硬い方のタイヤであるハードタイヤでスタートすると、抜群のタイヤマネジメント能力を発揮してスティントを伸ばしに伸ばした。そんな中、セーフティカーが出動したタイミングでピットイン。その優位性を活かし、見事トップチェッカーを受けた。
この松下のレースぶりを、MPモータースポーツのサンダー・ドーズマンが称賛。今後、今回のような勢いを持続できることを期待していると語った。
「週末を通じて、良いマシンを手にできていた。もちろん、セーフティカーのタイミングは、ノブ(松下)にとって最高のタイミングだった。彼をピットストップさせる準備が整っていたので、完璧なタイミングだったんだ」
そうドーズマン代表は語る。
「一方で3番手でコースに戻った時、彼にはやらねばならない仕事が残っていた。彼はカラム・アイロット(ユニ-ヴィルトゥオーシ)に対して素晴らしいオーバーテイクを見せ、角田裕毅(カーリン)をうまく抜いた」
昨年のMPモータースポーツは、シーズンを通じて96ポイントしか獲得できなかった。しかし今季はすでに109ポイントを獲得し、チームランキングで5番手。松下のチームメイトであるフェリペ・ドルゴヴィッチもここまで2勝を挙げるなど、活躍を見せている。
なぜチーム全体がこれほどまで上向いたのか? それについてドーズマン代表は、次のように語る。
「冬の間、人事の面で多くのことを再構築した。その結果を目にしているんだと思う」
「我々はF3チームを含む、色々なところに人員を配置してきた。それがうまく機能し始めたんだ。それによって、良い一歩を踏み出すことができた。それがすぐに発揮でき、外部の人たちもそれに気付いてくれたことを嬉しく思う。全てが無駄になっているわけではない。そして、まだ急成長が終わったわけではないんだ」
松下はスペインで今季初勝利を手にしたものの、それまではなかなか思うような結果を残すことができずにいた。それについてドーズマン代表は、今季から新たに投入されたリム径18インチのタイヤが影響しているのではないかと考える。
「今年は、F2での経験が豊富なドライバーが、軒並み苦労していると思う。ノブだけでなく、他の何人かのドライバーもそうだ。おそらくそれは、新しい仕様のタイヤが導入されたことに関係しているのではないかと思う。これは、経験豊富なドライバーが慣れ親しんだモノとは違うんだ」
「先入観なしでシリーズに参戦する才能溢れる新人よりも、適応するのが少し難しいかもしれない。ノブだけでなく、他の経験豊富なドライバーたちが、予想していたようなスタートを切れなかったのも、同じ理由だと思う」
「そのため最初の数レースは、彼にとっては当然、がっかりするような結果だった。もちろん、彼と我々の両方が、速さを見せることを確認する必要がある。そういう意味で、今では堅実な週末を戦えているのは良いことだと思う」
「ネガティブな見方をするのであれば、セーフティカーに恵まれただけだと言えるかもしれない。しかしセーフティカーが出るまでに、彼はしっかりとした仕事をしたと思う。そして日曜日のレース2でも、彼は良いレースをした」
「今後のレースでも、バルセロナでの勢いを持続できることを願っている。我々はそうしなきゃいけない。シンプルなことだよ」
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