痛みで涙が出る……コレア、過酷なリハビリ生活を“前向き思考”で乗り切る
ファン-マヌエル・コレアは、F2の事故で負傷した両脚のリハビリが過酷なものであることを認めたが、ポジティブな考えを持つことでそれを乗り越えている。
Juan Manuel Correa, Sauber Junior Team By Charouz
FIA Formula 2
スパ・フランコルシャンで行なわれたF2での大事故から5カ月。両脚に重傷を負ったファン-マヌエル・コレアは、今も懸命にリハビリを続けている。
コレアはドイツのTVニュースチャンネル『n-TV』のインタビューに答え、大事故で重傷を負ったにも関わらず、FIAから十分な支援がなかったことを嘆いた。
アントワーヌ・ユベールのマシンに激しく衝突したコレアは、その際に70Gもの衝撃を受けたことによって重傷を負った。そして入院中に呼吸不全を発症し、一時人工的な昏睡状態に置かれたこともあった。コレアはその際に、FIAのドクターからの専門的なアドバイスがあれば、役に立ったはずだと考えている。
「事故の翌日、皆は(次のレースが行なわれる)モンツァへと向かったけど、僕は病院で生死の境をさまよった。そんな中、FIAの人たちは誰も僕のことを気にかけてくれなかった」
「ベルギーの病院の医師たちは、これほどまでに強い衝撃を受けて生還した人を見たことがなかったから、何が何だか分かっていなかったんだ」
またコレアは、元プロボクサーであるウラジミール・クリチコのYouTubeチャンネルにも出演。動画では、過酷なリハビリ生活の中で感じたことについて切々と語った。
「僕が学んだこと、それは“何事も相対的に考える”ということだ」
「今の僕の痛みは、1カ月前と比べればなんてことない。1カ月前の痛みも、2カ月前の痛みと比べればなんてことない」
「(事故に遭っていない)“普通の”人たちからすれば、僕の今の痛みは相当酷いものに感じると思う。ただ、僕は(怪我の状態が)どんどん良くなってきていることを思い出すようにしている。だからポジティブでいられるんだ」
「リハビリをする度に、かなりの痛みがあって涙がこぼれ落ちる。でも僕はその度に、これを何回乗り越えてきたかを思い出す。そしたらさらにもう2回リハビリのセッションを続けるんだ」
コレアの足がどこまで回復するのかは現時点で未知数だが、彼はいつかまたレースに出場できると確信している。昨年12月には、シミュレーターでスパ・フランコルシャンをドライブし、事故現場であるオールージュ〜ラディオンを駆け上る様子を自身のSNSに投稿していた。
「例えカムバックに2年かかったとしても、僕はレースに戻ってくる。それは間違いない」
Additional reporting by Heiko Stritzke
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