DAMS代表、F2開幕戦で活躍のティクトゥムを称賛「成熟したスポーツマンになった」
DAMSのチーム代表であるフランソワ・シカールは、今季からFIA F2にフル参戦しているダニエル・ティクトゥムが“成熟したスポーツマン”に成長したと語った。
写真:: Formula Motorsport Ltd
2020年のFIA F2にDAMSから参戦しているダニエル・ティクトゥムは、開幕戦シュピールベルクのレース1で5位、レース2で3位に入り、シーズンの好スタートを決めた。DAMSチーム代表のフランソワ・シカールは、ティクトゥムが心身共に成熟したドライバーになったと称賛した。
元レッドブル育成ドライバーのティクトゥムは、2018年のユーロF3でランキング2位を獲得すると、翌2019年には日本のスーパーフォーミュラに参戦した。しかしながら3戦を戦ったのみでシートを失うと、レッドブルジュニアからも外されてしまい、以降はF3マカオGPとフォーミュラ・リージョナル欧州選手権を数レース戦ったのみで2019シーズンを終えた。
しかしながら今季は心機一転、ウイリアムズF1チームで開発ドライバーを務めながら、DAMSからFIA F2にフル参戦を開始。開幕戦から躍動し、現在ポイントランキングで4番手につけている。
ティクトゥムはこれまで、その精神的な未熟さを指摘されることが多かったが、それについてシカールはこう語った。
「人々はダンのことをあまり知らないんだ」
「私にとって、彼は若くてスマートな人間だ。確かに過去には少し気性の荒いところもあったが、経験を積むことで成熟し、自分のエネルギーをうまくコントロールできるようになった」
「契約を交わす前、我々は今季に向けてどのようなアプローチをすべきか話し合ったが、彼はより成熟した男、成熟したスポーツマンとして、DAMSに帰ってきたんだ」
ティクトゥムの開幕戦の結果から、良いシーズンのスタートを切ったと言えるかと尋ねられたシカールは、次のように答えた。
「いや、“非常に”良いシーズンのスタートだった。彼が1年近く(F2相当のカテゴリーで)レースをしていなかったことを忘れてはならない。ライバルたちと比べても非常に長い期間だったんだ」
「彼の才能は誰もが知るところだが、彼はペースだけでなく、エンジニアたちとの準備や週末の対処法にも長けていて、非常に落ち着いていた。彼の速さを知っているからこそ、こういった点が重要なのだ」
今季のF2は1ラウンド2レースを終えたばかりだが、ルーキーの活躍が目立っている。現在ランキング2番手につけているロバート・シュバルツマン(プレマ)、レース2で優勝を飾ったフェリペ・ドルゴビッチ(MPモータースポーツ)、そして第2戦でポールポジションを獲得した角田裕毅(カーリン)、いずれもルーキーである。また、2018年に1ラウンドだけF2にエントリーしているティクトゥムも、実質的にルーキーと言える。
この要因には、F2で今季から導入されたホイール径18インチのタイヤが関係しているのではないかと考えられている。昨季のチームチャンピオンであるDAMSを率いるシカールも、18インチタイヤの導入で昨季までのアドバンテージを失う可能性があると語った。
「(18インチタイヤ導入で)多くのことが変わった」とシカールは言う。
「18インチタイヤは、マシンの挙動にかなり大きな影響を与えている」
「我々がゼロからのスタートになるという訳ではないが、変化があったのでそれに順応しなければならない」
「(開幕戦は)ハードタイヤで走ったが、これまでよりもデグラデーション(性能劣化)が小さくなり、セッティングの仕方も変わった。我々はこれまで、デグラデーション(を抑えること)において非常に優れていたが、ハードコンパウンドでの優位性は小さくなっている」
「おそらく柔らかいコンパウンドでさえも、デグラデーションは過去よりも小さいはずだ」
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