F2アブダビ決勝レース1:ローランドが逆転優勝! 松下は8位入賞
FIA F2アブダビのレース1が行われ、オリバー・ローランドが逆転優勝を飾った。

最終戦FIA F2アブダビのレース1が行われ、ダムスのオリバー・ローランドが今シーズン3勝目を挙げた。
昨日の予選後の車検で、規定量の燃料サンプルを採取できなかったアレクサンダー・アルボン(ARTグランプリ)が最後尾の19番手からのスタートとなった。
スタートではポールポジションのアルテム・マルケロフ(ロシアン・タイム)が好スタートを決め、ニック・デ・ブリーズ(レーシング・エンジニアリング)がそれに続く。8番手スタートの松下信治(ARTグランプリ)は5番手に順位を上げた。彼は接触の影響でコースアウトを喫してしまうも、6番手でオープニングラップを終えた。
なお後方では、代役出場のロベルト・メリ(ラパックス)とナビル・ジェフリー(トライデント)がスタートできなかった。その後メリはピットレーンから再スタートを切ることができたものの、ジェフリーはそれも叶わなかった。
スタート直後から先頭ではマルケロフとデ・ブリースが激しく順位を争い、6周目にはついにデ・ブリーズがトップに浮上した。さらには6番手スタートのシャルル・ルクレール(プレマ・モータースポーツ)がオリバー・ローランド(ダムス)をパスして3番手まで順位を上げていた。
なおこの周にはランド・ノリス(カンポス・レーシング)がトラブルでリタイアとなっている。
7周目、マルケロフをはじめアントニオ・フォッコ(プレマ・モータースポーツ)や松下など、スーパーソフトタイヤを履いてスタートした面々がピットイン。ソフトタイヤに交換した。今回はスーパーソフトタイヤの持ちがかなり厳しいようで、各車ともピットイン直前にはそれまでのラップタイムに大きく下回るペースとなっていた
11周目、タイヤ交換を行わずに先頭争いをしていたデ・ブリーズとルクレールだったが、タイヤをロックさせ止まりきれなかったデ・ブリーズがオーバーラン。ここでルクレールが先頭に立つと、彼は後続との差を広げていった。
レースの半分を消化したところで、まだタイヤ交換を行なっていないルクレールを先頭に、デ・ブリーズ、アルボンと続き、以下タイヤ交換を行なったローランド、マルケロフというトップ5となっていた。
23周目、ようやくルクレールがピットインを行う。しかし先にピットインを行ったローランドらが差を詰めてきており、ルクレールは先頭でコースに戻ることができず、5番手でコースに復帰した。
終盤は、ルクレールが前を走るドライバーを圧倒するペースで追い上げを見せるも追いつくことができず、ローランドが逆転で今シーズン3勝目を飾り、マルケロフが2位に入賞した。
3位入賞がほぼ確実となっていたルクレールだったが、チェッカーを前に突然の失速。トラブルが発生したのか、はたまた意図的な減速かは不明だが、コンマ1秒差でフォッコが3位に入賞した。またこれによりフォッコはランキングでデ・ブリーズを逆転し7位に浮上した。
結局ルクレールは4位に入賞し、以下ルカ・ギオット(ロシアン・タイム)、デ・ブリーズ、ニコラス・ラテフィ(ダムス)、松下、アルボン、ジョーダン・キング(MPモータースポーツ)までが入賞となっている。
明日のレース2はタイヤ交換義務なしのスプリントレースで争われる。
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シリーズ | FIA F2 |
イベント | アブダビ |
ロケーション | ヤス・マリーナ・サーキット |