F2イギリスレース1:ギオット今季2勝目。松下は9位でレース2のPP獲得ならず
FIA F2イギリスラウンドのレース1が行われ、ユニ-ヴィルトゥオーシのルカ・ギオットが優勝した。松下信治は9位だった。
写真:: FIA Formula 2
FIA F2ラウンド7がイギリスのシルバーストン・サーキットで行われた。レース1ではルカ・ギオット(ユニ-ヴィルトゥオーシ)が優勝し、松下信治(カーリン)は9位に終わった。
前日に行われた予選ではルーキーの周冠宇が初のポールポジションを獲得。2番グリッドにはギオットが並び、ユニ-ヴィルトゥオーシのフロントロウ独占となった。2列目にはDAMSの2台が入り、松下は9番グリッドからのスタートとなった。なお、ショーン・ゲラエル(プレマ・レーシング)はこのレースを欠場することとなった。チームの発表によると、“個人的な都合”とのことだ。
スタートではギオットが周の前に立ちトップに。松下は集団からうまく抜け出す好スタートで、チームメイトであるルイ・デレトラの後ろ、6番手でオープニングラップを終えた。なお、アンソニー・ユベール(BWTアーデン)はスタートできず、ホームストレート上で立ち往生していたが、ピットレーンに戻された後、1周遅れでレースに合流した。
6周を走り終え、上位陣では周、ニコラス・ラティフィ(DAMS)、デレトラがピットに。トップ6を独占するユニ-ヴィルトゥオーシ、DAMS、カーリンの3チームの中から、各チーム1台ずつが入ってくるという形となった。ラティフィはピット作業の差で周の前に立つことに成功した。
翌周にはギオット、セルジオ・セッテ・カマラ(DAMS)、松下らがピットイン。ギオットはラティフィの前でコースに復帰したが、1周早くタイヤを替えたラティフィに攻め立てられる。コースに戻った松下は、ニック・デ・フリーズ(ARTグランプリ)、ジャック・エイトケン(カンポス・レーシング)、そしてカラム・アイロット(ザウバー/チャロウズ)にも先を行かれてしまい、ポジションを落としてしまった。
9周目、ギオットがターン6でミスした隙を突き、ラティフィが実質的なトップに立った。しかし、11周目のストウコーナーでギオットが再び前に立つなど、激しいドッグファイトを展開した。
ジュリアーノ・アレジ(トライデント)はピットアウトの際、スローダウンしストップ。タイヤの取り付けに問題があったのか、再度ピットボックスに戻され、大きく時間をロスした。
レースは折り返しを迎え、ハードタイヤでスタートしたニキータ・マゼピン(ARTグランプリ)がステイアウトして首位を走る中、2番手以下はギオット、ラティフィ、周、セッテ・カマラというオーダー。松下は11番手で、3秒前を行くアイロットを追いかけるという展開となった。
21周目、マゼピンがここでピットイン。12番手でコースに復帰し、これで見た目上でもギオットが首位となった。ギオットは毎周のようにファステストラップを更新し、ラティフィとの差をじわじわと広げていった。一方9番手の松下はなかなかペースが上がらず、8番手アイロットに少しずつ差をつけられてしまった。
ギオットはそのまま危なげなくトップチェッカー。これで彼にとってはバーレーンレース2以来、今季2勝目となった。2位はラティフィとなり、ポールスタートの周は3位で初優勝を逃した。なお、ファステストラップはセッテ・カマラが獲得し、2ポイントを加算した。
6位に入ったデ・フリーズは今季通算160ポイントでランキング首位をキープ。ラティフィが133ポイントでそれに続き、3戦連続表彰台のギオットが122ポイントでランキング3位に浮上した。
松下は9位に終わり、レース2のポールポジションが与えられる8位を逃した。なお、ポイントランキングは変わらず8位のままとなっている。
【リザルト】FIA F2イギリスラウンドレース1結果
順位 | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | Mph | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ルカ ギオット | ユニ・ヴィルトゥオーシ | 29 | 25 | ||||
2 | ニコラス ラティフィ | ダムス | 29 | 3.3 | 18 | |||
3 | チョウ グアンユー | ユニ・ヴィルトゥオーシ | 29 | 7.1 | 15 | |||
4 | セルジオ セッテ・カマラ | ダムス | 29 | 11.8 | 12 | |||
5 | ジャック エイトケン | カンポス・レーシング | 29 | 13.7 | 10 | |||
6 | ニック デ・フリーズ | ARTグランプリ | 29 | 18.9 | 8 | |||
7 | ルイ デレトラ | カーリン | 29 | 19.4 | 6 | |||
8 | カラム アイロット | Charouz Racing System | 29 | 23.1 | 4 | |||
9 | 松下 信治 | カーリン | 29 | 24.2 | 2 | |||
10 | ジョーダン キング | MPモータースポーツ | 29 | 30.1 | 1 | |||
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