F2シルバーストン2:角田裕毅、初優勝! シューマッハーとシュバルツマンが首位争い中まさかの同士討ち
FIA F2第5戦シルバーストンのレース2が行なわれ、カーリンの角田裕毅がFIA F2初優勝を成し遂げた。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
FIA F2第5戦シルバーストンのレース2が、イギリスのシルバーストン・サーキットで行なわれた。21周のスプリントレースを制したのは角田裕毅(カーリン)で、FIA F2初優勝となった。
前日に行なわれたレース1では、カラム・アイロット(ユニ-ヴィルトゥオーシ)がポールポジションから完勝。角田裕毅(カーリン)は10番手スタートから6位に入り、貴重なポイントを獲得した。レース2はレース1の上位8台がリバースグリッドで並び、ロバート・シュバルツマン、ミック・シューマッハーのプレマ勢がフロントロウに並んだ。角田は3番グリッドで、松下信治(MPモータースポーツ)は11番グリッド、佐藤万璃音(トライデント)は17番グリッドからのスタートとなった。
ショーン・ゲラエル(DAMS)はフォーメーションラップ中にピットイン。今季トラブルが相次いでいるゲラエルだが、今回も不運な形でレースを終えることとなった。
スタートではシュバルツマン、シューマッハー、角田のトップ3は変わらず。プレマの2台はオープニングラップからお互いが牽制し合う展開となった。しかしシューマッハーにミスがあったため、2台の差は2秒に開いた。
摩耗が激しいタイヤを保たせるために無理をしたくないレース前半だが、クリスチャン・ルンガー(ARTグランプリ)を先頭とする5番手争いは白熱。後続のルイ・デレトラ(チャロウズ)、周冠宇(ユニ-ヴィルトゥオーシ)らが次々とルンガーにプレッシャーをかけ、オーバーテイクしていった。
タイヤに苦しみペースが落ちるクルマが多い中、角田を含むトップ3は快調にラップを重ねていき、4番手以下に対して大きなギャップを作った。
レースが折り返しを迎えようかという10周目、角田が2番手シューマッハーに接近。さらにタイヤに苦しむ首位シュバルツマンがペースダウンしたため、上位3台はそれぞれ1秒前後のギャップとなった。
4番手以下はジャック・エイトケン(カンポス)、デレトラ、周、ルンガー、アイロットが続く。この5台はほぼ等間隔で走っていたが、ルンガーは残り5周でタイヤがバーストしてしまい、戦列を離れることになってしまった。
レースは残り3周に。シューマッハーはシュバルツマンのすぐ後ろに接近し、ウェリントンストレートで並びかけた。しかしブレーキングの際にシューマッハーのリヤタイヤとシュバルツマンのフロントウイングが接触。まさかの同士討ちの間を縫うようにして、角田が先頭に立った。フロントウイングを壊したシュバルツマンはズルズルと後退していった。
角田はそのままトップでチェッカー。ついにFIA F2初優勝を成し遂げた。2位はシューマッハーが入り、3位にはエイトケンが入った。4位以下はデレトラ、周、アイロット、ダニエル・ティクトゥム(DAMS)、ニキータ・マゼピン(ハイテック)までが入賞。シュバルツマンは13位だった。
これで角田はポイントランキング6番手に浮上。F1昇格に向けた目標であるランキング4位も見えてきた。
順位 | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | Mph | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 角田 裕毅 | カーリン | 21 | - | ||||
2 | ミック シューマッハー | プレマ | 21 | 3.100 | 3.100 | 3.100 | ||
3 | ジャック エイトケン | カンポス | 21 | 17.900 | 17.900 | 14.800 | ||
4 | ルイ デレトラ | チャロウズ | 21 | 20.200 | 20.200 | 2.300 | ||
5 | チョウ グアンユー | ユニ-ヴィルトゥオーシ | 21 | 21.000 | 21.000 | 0.800 | ||
6 | カラム アイロット | ユニ-ヴィルトゥオーシ | 21 | 22.100 | 22.100 | 1.100 | ||
7 | ダニエル ティクトゥム | DAMS | 21 | 22.900 | 22.900 | 0.800 | ||
8 | ニキータ マゼピン | ハイテック | 21 | 25.200 | 25.200 | 2.300 | ||
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