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レースレポート

F2サクヒール2:シューマッハー戴冠。角田は8番手から追い上げ2位、ランク3位で締め括り

FIA F2最終戦サクヒールのレース2が行なわれ、ユアン・ダルバラが優勝し、角田裕毅が2位と、カーリンが1-2フィニッシュ。年間チャンピオンにはミック・シューマッハーが輝いた。

Yuki Tsunoda, Carlin

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 2020年FIA F2選手権の最終戦レース2がバーレーン・インターナショナル・サーキットのアウター・サーキットで行なわれ、ユアン・ダルバラが優勝。角田裕毅も2位に入り、カーリンはワンツーフィニッシュとなった。最後の最後までもつれたタイトル争いはミック・シューマッハー(プレマ)に軍配が上がった。

 12ラウンド24レースで競われた今季のFIA F2も、いよいよ最後の1戦となった。前日に行なわれたレース1では角田がポールトゥウィン。3番手でフィニッシュしたニキータ・マゼピン(ハイテック)がペナルティによって9位となったことで角田のランキング4位以上が確定し、F1参戦に必要なスーパーライセンスの発給条件を満たした形となった。

 レース2の注目は何といってもシューマッハーとカラム・アイロット(ユニ-ヴィルトゥオーシ)によるタイトル争いだ。最後のレースまでもつれた形となったが、14点をリードするシューマッハーが圧倒的優位。シューマッハーは6位以上に入れば自力でチャンピオンを決められる状況だ。

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 ポールポジションはレース1で8位のダニエル・ティクトゥム(DAMS)。2番グリッドにはユアン・ダルバラ(カーリン)がつけた。タイトルを争うふたりは共に2列目に並び、シューマッハーが3番グリッド、アイロットが4番グリッドからのスタートだ。

 34周のスプリントレースがスタートした。ティクトゥムがホールショットを奪い、シューマッハー、ダルバラが続いた。しかしシューマッハーはターン4のブレーキングでフロントホイールをロックアップさせてしまい、3番手に転落。アイロットはロバート・シュバルツマン(プレマ)とのバトルを制し、4番手をキープした。角田は順位を落とし、12番手でオープニングラップを終えた。

 再び2番手に上がったシューマッハーはトップのティクトゥムに仕掛けるも、またしてもターン4でブレーキをロックアップさせてしまい失速。その後8周目にはダルバラに交わされてしまった。

 角田は徐々にポジションを取り返し、6周目のターン1でマゼピンを交わしてポイント圏内の8番手に。その周には1分04秒812でファステストラップを更新した。

 11周目にはデブリ処理のためにバーチャルセーフティカーが発動したが程なくして解除。ティクトゥム以下7台が先頭集団を形成し、少し離れて8番手に角田という状況だ。

 激しいブレーキングでタイヤにダメージが与えてしまったか、レースが折り返しを迎えた頃にはシューマッハーのペースがかなり落ち始める。シューマッハーを先頭とする3番手集団に角田も追い付く形となり、各所でバトルが繰り広げられた。アイロット、シュバルツマンに次々とパスされたシューマッハーは19周終了時にたまらずピットイン。ソフトタイヤに交換した。

 シューマッハーがノーポイントなら、優勝または2位+ファステストラップで逆転王座となるアイロット。3番手からティクトゥム、ダルバラのふたりを追いかける形となった。

 レース後半、ペースが落ち始めるライバルを尻目に、角田がオーバーテイクショーを開演。フェリペ・ドルゴビッチ(MPモータースポーツ)、シュバルツマン、周冠宇(ユニ-ヴィルトゥオーシ)を次々にパス。残り9周にはタイトルを争うアイロットまでも攻略し、表彰台圏内の3番手までジャンプアップした。

 ダルバラからの猛攻を必死に抑えていたティクトゥムだが、残り10周の最終コーナーでオーバーテイクを許し、ここで首位が交代した。

 逆転タイトルのチャンスが出てきていたアイロットだったが、ペースがガクンと落ちて集団に飲み込まれる形に。一気にポイント圏外まで転落してしまった。

 3番手に上がった角田の次の標的は、ペースが落ち始めたティクトゥム。残り2周の最終コーナーで攻略して2番手に浮上した。最終ラップでは一度ティクトゥムがやり返すも、角田が最終コーナーで再逆転。見事ダルバラに次ぐ2位でフィニッシュした。ダルバラにとってはこれがF2初優勝。カーリンにとっても今季初のワンツーフィニッシュとなった。

 シューマッハーは結局18位でのフィニッシュとなったものの、アイロットが10位に終わったことで2020年シーズンの年間チャンピオンが決定。2021年のF1昇格に華を添えることができた。

 角田は最終的に3勝、4PPを記録し、ランキング3位でシーズンを終えた。これらはいずれも、GP2時代から含めても日本人史上最高記録だ。

 

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