角田裕毅、3位表彰台の裏にあった“意識改革”「無線で積極的に話すようにした」
FIA F2第4戦のレース1で3位表彰台を獲得した角田裕毅は、レース中にエンジニアとコミュニケーションを取る回数を増やしたことが、好結果に繋がったと語った。
Yuki Tsunoda, Carlin, 3rd position, on the podium
Mark Sutton / Motorsport Images
FIA F2第4戦シルバーストンのレース1で3位表彰台を獲得した角田裕毅(カーリン)。彼はレース後、追い上げによって望外の結果を得られた要因について語った。
この日、角田は驚異的なパフォーマンスを見せた。9番グリッドからスタートした角田はレース序盤で6番手に浮上すると、8周目にピットイン。残る21周をハードタイヤで走る戦略を採った。ピットアウト後は一時18番手まで下がった角田だが、レース終盤にかけてタイヤの性能劣化に苦しむライバルたちを尻目に、オーバーテイクショーを開演。残り5周で4番手まで浮上すると、最終ラップには3番手のクリスチャン・ルンガー(ARTグランプリ)に追い付き、ストウコーナー手前でオーバーテイク。土壇場で3位表彰台を獲得した。
角田は終盤まではプッシュし過ぎることなく冷静に周回を重ね、ライバルが急激にペースダウンしたタイミングで一気にスパートをかけるという、ルーキーらしからぬ老練なレース運びを見せた。彼はレース後、次のようにコメントした。
「正直、こんな結果が得られるとは思っていませんでした」
「序盤もペースは良かったんですが、前のマシンに引っかかってしまっていました。プライムタイヤ(ハードタイヤ)に替えた後、エンジニアから『ほとんどのドライバーがこのタイヤで苦しんでいる』という良い情報を得ました。僕は落ち着いてなんとかタイヤをマネージメントして、最後はプッシュしました。それがうまくいったと思います」
「その情報がなかったら、良い結果は得られなかったと思います。だからエンジニアとチームには感謝していますし、この結果にも満足しています」
そう語った角田。ポールポジションからスタートした第2戦のレース1では、無線が故障した影響でピット戦略を完璧に遂行することができず、惜しくも2位に終わった。彼は今回のレースから意識を変え、無線でのコミュニケーションを積極的に取るようにしたという。
「ハンガリーまでは正直なところ、無線でエンジニアとたくさんやり取りをするのがあまり好きではありませんでした」
「ただここシルバーストンでは、もっと多くの情報を得てレースを楽にするために、積極的に話すようにしました。前のレースよりも間違いなくうまく機能していたと思います。だから次のレースではもっとコミュニケーションをとって、たくさんの情報を得ようと思います」
このレースで15ポイントを追加した角田は獲得ポイントを39とし、ポイントランキングで9番手となっている。ただ6番手のダニエル・ティクトゥム(DAMS/42点)、7番手のフェリペ・ドルゴビッチ(MPモータースポーツ/41点)、8番手のミック・シューマッハー(プレマ/41点)とは接近しており、レース2の結果次第ではさらなる順位アップも狙えそうだ。なお、レース1で3位となった角田は、レース2を6番グリッドからスタートすることになる。
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