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レースレポート

F2ソチ:大クラッシュ発生でレース2は途中終了。周が初勝利、角田は6位でランク3番手

FIA F2ソチのレース2は事故の影響で途中終了となり、周冠宇が優勝した。角田裕毅は6位だった。

Guanyu Zhou, UNI-Virtuosi

Guanyu Zhou, UNI-Virtuosi

Mark Sutton / Motorsport Images

 2020年FIA F2選手権の第10戦がロシアのソチ・オートドロームで行なわれた。大クラッシュ発生で21周のレースは途中終了となったが、周冠宇(ユニ-ヴィルトゥオーシ)がF2初勝利を飾り、角田裕毅(カーリン)は6位に入りランキング3番手に浮上した。

 前日に行なわれたレース1は、ポールポジションスタートの角田が前半から優位にレースを進める展開となったが、レース中盤にタイヤかすを拾ってしまい失速。その隙を突かれてミック・シューマッハー(プレマ)に逆転を許し、優勝を逃した。このレースで2位となった角田は、ポイントランキング6番手から4番手に浮上した。

 レース1で8位の周がレース2のポールポジションとなり、同2位の角田は7番グリッド、そして佐藤万璃音(トライデント)は13番手からのスタートとなった。

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 21周のレースがスタート。周が先頭をキープし、ジャック・エイトケン(カンポス)、ニキータ・マゼピン(ハイテック)が続いた。中団では接触が発生し、ギリェルメ・サマイア(カンポス)とジェイク・ヒューズ(HWA)がレースを終える形となった。

 ストップしたマシンを回収するためにバーチャルセーフティカーが発動された後、8番手を走る角田はペースの上がらないカラム・アイロット(ユニ-ヴィルトゥオーシ)にプレッシャーをかけていく。そして4周目のターン3でオーバーテイクし、7番手に浮上した。

 レースは5周を終え、トップ争いは周とマゼピンによる1秒差以内での接近戦となった。その後ろには、8番グリッドスタートのシューマッハーが早くも上がってきた。

 7周目、4番手を争っていたエイトケンとルカ・ギオット(ハイテック)が高速のターン3で接触。2台揃って外側のバリアに激しくヒットした。ふたりは共に自力でマシンから脱出したが、ギオットのマシンは激しく炎上。脱出が遅れればあわやというシーンだった。

 これにより、セッションは赤旗中断。マシンの回収、バリアの修復が完了するのを待つ形となった。

 しかし赤旗掲示から20分が経過したタイミングで、レースが再開されない旨がレースコントロールから通達された。赤旗終了のため、終了時の1周前(5周目)の順位が採用される形となる。これで周はF2初優勝。2位にマゼピン、3位にシューマッハーとなった。4位エイトケン、5位ギオットは赤旗終了の原因となったものの入賞扱いとなり、角田は6位という結果に終わった。佐藤は13位だった。

 なお、レース距離の75%を消化できなかったことで、このレースで与えられるポイントは通常の半分となった。角田は2点を追加したこととなり、ポイントランキングでクリスチャン・ルンガー(ART)グランプリを上回り3番手に浮上した。

 なおエイトケンとギオットのクラッシュは審議対象となっているため、最終結果には何らかの変更が生じる可能性もまだ残っている。

 

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