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レースレポート

F2スパ:角田裕毅が今季2勝目! マゼピンとの激闘制しレース1初勝利

FIA F2第7戦スパ・フランコルシャンのレース1では、カーリンの角田裕毅が優勝。今季2勝目を挙げた。

Yuki Tsunoda, Carlin, leads Nikita Mazepin, Hitech Grand Prix

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 FIA F2第7戦スパ・フランコルシャンのレース1が行なわれた。25周のフィーチャーレースで優勝したのは角田裕毅(カーリン)だった。今季2勝目、レース1では自身初の勝利となった。

 2020年シーズンのFIA F2も後半戦に突入した。舞台となるのは、昨年アントワーヌ・ユベールを失う事故が発生したスパ・フランコルシャンだ。今回のレースでは全てのドライバーがユベールを追悼するロゴをマシンに掲げて臨んだ。

 前日に行なわれた予選では、日本勢が躍動。角田が今季2度目のポールポジションを獲得し、松下信治(MPモータースポーツ)も今季ベストの3番グリッドを獲得した。予選2番手タイムを記録して日本勢ふたりの間に割って入ったのは、ハイテックのニキータ・マゼピンだ。また、ポイントリーダーのカラム・アイロット(ユニ-ヴィルトゥオーシ)は12番グリッドからのスタートとなった。

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 角田はスタートをしっかりと決め、トップでターン1を抜けた。そして松下はラディオンでマゼピンの前に立ち、日本人ドライバーによるワンツー体制でオープニングラップを終えた。

 角田は序盤から快調に飛ばして2番手松下との差を2秒以上に広げ、DRS圏外まで追い出した形。松下はペースが上がらず、3周目のケメルストレートエンドでマゼピンに交わされてしまった。松下はさらにズルズルと後退し、ミック・シューマッハー(プレマ)、ルイ・デレトラ(チャロウズ)にも次々とパスされてしまった。

 4周目、高速コーナーのブランシモンでチームメイトのフェリペ・ドルゴビッチが松下に襲いかかる。しかし両者は接触し、右リヤタイヤがパンクした松下は高速でバリアにクラッシュ。ドルゴビッチもフロントウイングを壊し、ピットインを余儀なくされた。激しくクラッシュした松下だったが、自力でマシンから降りることができた。

 MPモータースポーツ勢の同士討ちにより、バーチャルセーフティカーが発令されたが、6周目に解除されレースは再開した。トップ5のオーダーは角田、マゼピン、シューマッハー、デレトラ、周冠宇(ユニ-ヴィルトゥオーシ)だ。

 9周目、マゼピンとシューマッハーが先陣を切ってピットインし、タイヤを交換した。翌周には角田もピットインしたが、ピット作業でロスがあり、ピットアウトした際にはマゼピンの後ろに回る格好となってしまった。

 マゼピンがタイヤ交換組のトップにつける中、角田もマゼピンの2〜3秒後ろにつけ、周回を重ねていった。

 レースが10周以上残っている14周目、ミディアムタイヤで苦しんでいたペドロ・ピケ(チャロウズ)、アイロットらがピットイン。残り周回をソフトタイヤで戦うことを選択した。周、ロイ・ニッサニー(トライデント)も15周目にピットインしたため、これでマゼピンがトップとなった。

 マゼピン、角田、シューマッハー、デレトラ、ロバート・シュバルツマン(プレマ)というトップ5でレースは終盤戦に。マゼピンと角田のギャップは1〜2秒で推移している。

 レースは残り7周、19周目に突入した。このラップは昨年カーナンバー19を使用していたユベールに捧げられ、彼が所属していたHWA(当時はBWTアーデン)のチームスタッフをはじめ、同じく事故に遭遇したファン・マヌエル・コレアらも拍手を捧げた。

 そんな中、角田はマゼピンとの差を1秒以内に縮めてきた。ケメルストレートエンドでは再三接近するが、なかなかオーバーテイクするには至らない。

 一方、中団グループでも非常にタイトな戦いが繰り広げられた。アイロット、周、ルカ・ギオット(ハイテック)、ニッサニーらが団子状態となり、順位を奪い合った。

 残り2周、再び角田がケメルストレートで追いつき、レコームで並びかけるが、マゼピンも厳しくラインを締め、順位を譲らない。そして最終ラップでも同様に仕掛けたが、オーバーテイクとはならなかった。

 バトルは最終ラップの最終コーナーまで続いたが、マゼピンが逃げ切ってトップでチェッカーを受けた。しかしながらその直後、角田にスペースを与えずコース外に追い出したマゼピンに5秒のタイムペナルティが科され、角田の優勝となった。

 ペナルティを受けたマゼピンは2位。3位にはシューマッハーが入った。4位デレトラ、5位シュバルツマン、6位ダニエル・ティクトゥム(DAMS)、7位周と続き、8位のニッサニーはレース2でのポールポジションとなる。9位はギオット、10位はアイロットとなった。佐藤万璃音(トライデント)は15位だった。

 これで角田は獲得ポイントを111ポイントとし、ランキング3番手に浮上した。一方ポイントリーダーのアイロットは1ポイントの加算に終わったため122ポイントとなり、角田との差はわずか11ポイントとなった。

 なお、マゼピンは裁定に不満が収まらなかったのか、パルクフェルメにマシンを止める際にリザルドボードを跳ね飛ばし、それが角田に当たりそうになるという一幕もあった。これに関しても審議が行なわれるようだ。

 表彰式では3ラウンド続けて、君が代が高らかに鳴り響いた。そしてシャンパンファイトの後は全員でフランス国旗を掲げ、ユベールに想いを捧げた。

 

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