Callum Ilott, Uni-Virtuosi
Mark Sutton / Motorsport Images
FIA F2第6戦バルセロナの予選が、スペインのカタルニア・サーキットで行なわれた。ポールポジションを獲得したのはカラム・アイロット(ユニ-ヴィルトゥオーシ)で、タイムは1分28秒381だった。
2020年のFIA F2も、ここまで5ラウンド10レースを消化した。ポイントリーダーをキープしていたロバート・シュバルツマン(プレマ)は、シルバーストンで行なわれた2ラウンド4レースでわずか4点しか積み重ねることができず、アイロットに首位の座を奪われた。一方で角田裕毅(カーリン)は第5戦レース2でF2初勝利を挙げ、ランキング6番手まで浮上。ここからどこまで上位陣との差を詰めていけるかに注目が集まる。
快晴のカタルニア・サーキットは、気温30℃、路面温度46℃という真夏らしいコンディション。30分間の予選セッションが始まると、各車続々とコースに向かっていった。
まず最初のアタックでは、シュワルツマンが1分28秒862でトップタイムをマークすると、角田が1分29秒169でそれに続いた。その後アイロットとジャック・エイトケン(カンポス)が角田のタイムを上回り、2番手、3番手につけた。
角田は同じタイヤで2度目のアタックに入ると、タイムを1分28秒903まで上げ3番手に浮上。しかしミック・シューマッハー(プレマ)がわずかにそれを上回り、角田は4番手に落ちた。ただ、トップのシュバルツマンと4番手の角田の差はわずか0.041秒。上位11台がコンマ5秒差以内にひしめく大接戦となった。
集団より一足遅くコースインした周冠宇(ユニ-ヴィルトゥオーシ)は、他のドライバーがピットレーンに戻ったタイミングでアタックを開始し、1分28秒876をマーク。シュバルツマンにはわずかに届かなかったものの2番手につけた。これで角田は5番手だ。
通常は残り10分を切った頃から各車2セット目のタイヤを装着してアタックに出るのだが、アイロットは非常に早いタイミングでコースインし、コースが混み始める前にアタック。1分28秒381をマークし、シュバルツマンのタイムを大幅に上回ってトップに立った。
そんなアイロットのタイムを更新しようと、各車が再びコースに出てきた。まずフェリペ・ドルゴビッチ(MPモータースポーツ)が2番手に浮上。シュバルツマンも1分28秒564を計測するも、アイロットには届かず2番手だった。角田はタイムを更新できず、6番手止まりだ。
多くのマシンがアタックを終える中、他車とはアタックのタイミングをずらした周が最後の最後にタイム計測へ。しかし3番手に終わり、アイロットの今季3度目のポールポジションが確定。貴重な4ポイントを加算した。
2番手以下はシュバルツマン、周、ドルゴビッチ、シューマッハーと続き、角田は6番手だった。他の日本勢は佐藤万璃音(トライデント)が16番手、松下信治(MPモータースポーツ)が18番手だった。
順位 | ドライバー | チーム | タイム | 差 | Mph |
---|---|---|---|---|---|
1 | カラム アイロット | ユニ-ヴィルトゥオーシ | 1'28.381 | 189.610 | |
2 | ロバート シュバルツマン | プレマ | 1'28.564 | 0.183 | 189.219 |
3 | チョウ グアンユー | ユニ-ヴィルトゥオーシ | 1'28.601 | 0.220 | 189.140 |
4 | フェリペ ドルゴビッチ | MPモータースポーツ | 1'28.767 | 0.386 | 188.786 |
5 | ミック シューマッハー | プレマ | 1'28.889 | 0.508 | 188.527 |
6 | 角田 裕毅 | カーリン | 1'28.903 | 0.522 | 188.497 |
7 | ジャック エイトケン | カンポス | 1'28.979 | 0.598 | 188.336 |
8 | ダニエル ティクトゥム | DAMS | 1'28.986 | 0.605 | 188.321 |
9 | ニキータ マゼピン | ハイテック | 1'29.033 | 0.652 | 188.222 |
10 | ルイ デレトラ | チャロウズ | 1'29.199 | 0.818 | 187.872 |
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