F2オランダ、SC解除時のリスタートで多重クラッシュ発生。ドライバーたち苦言「一度加速した後、突然減速した」
FIA F2のザントフールト戦フィーチャーレース、セーフティカー解除後のリスタート時に起きた多重クラッシュについて、各ドライバーが苦言を呈した。
写真:: Red Bull Content Pool
ポイントリーダーのフェリペ・ドルゴビッチ(MPモータースポーツ)が制した、FIA F2のザントフールト戦のフィーチャーレース。赤旗中断や複数回のセーフティカー出動など、荒れたレースとなった。
そんな中2回目のセーフティカーランが解除され、リスタートする際、メインストレートで多重クラッシュが起きた。実質的な3番手を走っていたリチャード・フェルシュホー(トライデント)が、実質的2番手のジャック・ドゥーハン(ヴィルトゥオーシ・レーシング)に追突。ドゥーハンはここでレースを終えることになった。また後方でもクレメント・ノバラク(MPモータースポーツ)が他車に追突するなど、複数のクラッシュが起きた。
この時レースリーダーだったのは、リアム・ローソン(カーリン)だった。しかしローソンはメインストレートに入っても後続を警戒し、なかなか加速しなかった。これが多重クラッシュが起きた遠因だと言えよう。
ドゥーハンに追突してしまったフェルシュホーは、「僕の前の2台が加速し始めた後、突如ブレーキがかかり、僕は近付きすぎた」と語り、ドゥーハンのレースを「台無しにした」と謝罪した。
「まず最初に、ジャックに申し訳ないと言わなければいけない。彼にぶつけるつもりはまったくなかった」
「みんな加速すると思っていたのに、みんな減速してしまった。僕は全てのタイヤをロックさせたんだけど、彼を避けることはできなかった」
「2位になったけど、僕が求めていたような形じゃなかった」
「ウイングには特にダメージはなかったと思う。最初のラップではダメージがあるかなと思ったけど、その後は大丈夫だった」
「基本的にローソンはバンクの部分を走っていた。そして先頭のマシンは見えなかった。ただ、すぐ前の2台が加速し始めたんだけど、突然彼らはブレーキをかけた。僕はそれに近付きすぎたんだ」
「良い再スタートを切れたと思ったんだけど、みんながブレーキをかけたから、彼に突っ込んでしまった」
ドゥーハンの前を走っていたドルゴビッチも、再スタート時に一旦加速し、そして減速したように感じたと語った。
「レギュレーションによると思う。もし加速したら、再び減速すべきじゃないだろう。加速は一度だけにするべきだ。今回はそんな感じだった。誰が前にいるのか分からないような感じで、そしてまた減速したんだ」
「だから本当に安全じゃなかった。でも完全なことは分からない。僕は集団の真ん中にいたから、弾性効果のようなモノも感じたのかもしれない。正しくチェックする必要はあると思うけど、一番安全な再スタートのやり方じゃなかったのは確かだ」
フェルシュホーもドルゴビッチの発言を受け、次のように語った。
「フェリペが言っているように、弾性効果のような感じだった。後ろにいればいるほどね。前のマシンが加速したならば、ついていくしかないんだ。行くなら行く……これが通常のやり方だ」
「繰り返しになるけど、僕にできることはあまりなかったと思う」
このクラッシュについてはレース後にスチュワードによって調査されるということになっているが、まだその結果は出ていない。
ドゥーハンをリタイアさせることになってしまったフェルシュホーは、もしペナルティを受ければ気持ちは安らぐかという問いに対し、次のように語った。
「僕はポイントを手にしたい。チームのためにもポイントを手にしたいよ。だからもちろん、ペナルティなんて望んでいない。他にも見るべきところがあると思う」
「僕にできることはあまりなかったと思うけど、ジャックのレースを台無しにしてしまったことも理解している」
「最終的にはスチュワードが決断を下すだろう。でも一方で、あなたが言ったことも理解できる」
「僕はできる限りのことをしたし、それは小さなミスだった。それ以外にはとても良いレースができたので、そのことは人々の心に残ると思う」
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