FIA、ユベールの死亡事故についてすでに調査を開始
F1レースディレクターのマイケル・マシは、ベルギーで起きたアントワーヌ・ユベールの死亡事故について、すでに調査を開始していると明かした。
写真:: Jack Benyon
F1レースディレクターのマイケル・マシは、スパ・フランコルシャンのF2レースで起きたアントワーヌ・ユベールの死亡事故について、すでにFIAが調査を開始していると明かした。
ユベールは、8月31日(土)に行われたレース1の2周目に、スピンしたジュリアーノ・アレジ(トライデント)と接触し、ラディオンのウォールに激突。マシンはウォールに弾かれる形でコースに戻ってしまい、そこにファン-マヌエル・コレア(チャロウズ)が突っ込んでしまった。
そして事故から1時間以上経過した現地時間18時35分、FIAは事故で負った負傷により、ユベールが亡くなったことを確認した。
この悲劇を受け、9月1日(日)に行われる予定だったレース2はキャンセルされたものの、1週間後にはモンツァで次のF2レースが控えている状態だ。
FIAは事故に関する最初の結論を発表していないが、マシは何が起きたかについて、広範囲に分析を行う必要があると語った。
「調査は昨日(31日)から始まっている」と、ベルギーGP後にマシは説明した。
「FIAは技術部門や安全部門を含め、すべての部門ですぐに調査を開始した。FIAはRACB(ベルギー王立自動車クラブ)と協力し、調査を進めていく」
調査が完了するまでの期間について、マシは次のように述べた。
「私はその調査に時間がかからないと思っていない」
「我々は、すべての重大インシデントでFIAがやっているように、完全な調査プロセスを実施する。サーキットレースなのか、ラリーなのかは関係ない。インシデントのすべての側面が調べられる」
ユベールがバリアに当たって跳ね返り、コースに戻ることになってしまったため、ラディオンのランオフエリアのレイアウトは分析される可能性がある。しかしマシは、コースのレイアウトについて結論を出すのは、時期尚早だと語る。
「私はそれを考えたことすらなかった」
ランオフエリアについて尋ねられた際、マシはそう語った。
「調査は昨日開始されたが、多くの切り口がある。そのため、全体像を見るまでは、ひとつひとつの詳細について、深入りするつもりはない」
アスファルトで舗装されたランオフエリアには、ドライバーがワイドに走った際にもパワーを維持することを誘引する懸念があるかという点についてマシは、次のように語った。
「それが将来に向けた懸念事項になるとは思わない。それはそれぞれのサーキット、そして個々の状況を見る必要のあることのひとつだと思う」
「ラディオンのランオフエリアは、悪いランオフではないと思う。実際には、他のピットレーンの出口も兼ねている。だから、状況は一般化できるわけではないのだ」
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