岩佐歩夢、FIA F2新人賞”アントワーヌ・ユベール賞”を授かる。2020年には角田裕毅も同賞を受賞
DAMSからFIA F2に参戦する岩佐歩夢は、参戦初年度となった2022年の走りが評価され、シリーズの新人賞にあたる「アントワーヌ・ユベール賞」を授与された。
2022年シーズンのFIA F2にDAMSから参戦し、ランキング5位となった岩佐歩夢は、「アントワーヌ・ユベール賞」と名付けられたシリーズの新人賞を受賞した。
2019年のベルギー戦での大事故によりこの世を去ったユベール。その年は決して強豪とは言えないBWTアーデンからのF2デビューながらも、モナコと母国フランスのフィーチャーレースで2勝を挙げ、F1ドライバー候補との呼び声も高かった。
その彼の功績を称え、F2のルーキー・オブ・ザ・イヤーにはユベールの名前が付けられている。2019年の初代受賞者は周冠宇(アルファロメオ)、2020年は角田裕毅(アルファタウリ)、2021年にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)と、これまでの受賞者は3名全てF1への昇格を果たしている。
岩佐はFIA F3をランキング12位で終え、2022年シーズンからF2に昇格。開幕戦バーレーンのスプリントでは最後尾スタートながらも14ポジションアップのオーバーテイクショーを見せ、フランス戦とアブダビ戦のフィーチャーレースで2勝。計6回の表彰台と2回のポールポジションを獲得し、ランキング5位でシーズンを終えた。
そうした走りが称えられ、岩佐はユベール賞を受賞。モナコ・モンテカルロで行なわれたF2とFIA F3の2022年受賞セレモニーでは、2019年のF2王者で来季はアルファタウリからF1フル参戦を果たすニック・デ・フリーズからトロフィーが渡された。
またその賞の他にも、岩佐はピレリタイヤ・アワードも受賞。この賞は、そのシーズンでタイヤの使い方が最も上手だったドライバーに贈られるモノで、通常は一人のドライバーに与えられるが今年はジャック・ドゥーハン(ユニ-ヴィルトゥオーシ)と岩佐のふたりが選ばれた。
ただ、授賞式まで自身がふたつの賞を受賞することを知らなかったと岩佐は言う。
「(授賞式では)ふたつの賞を受賞しました」
そう岩佐は語る。
「僕も知らされていなかったんです。主催者さんから『どうしても来て欲しい』と言われていましたので、不思議に思いながら行ったら、最初にピレリタイヤ・アワードをジャック・ドゥーハンと共に頂きました。基本的にはひとりに贈られる賞だったようですが、今年はふたりの受賞でした。そしてその後に、アントワーヌ・ユベール賞を頂きました」
これまでユベール賞はルーキー最上位のドライバーに贈られてきた。今季のルーキー最上位は、岩佐を7ポイント上回りランキング4位となったローガン・サージェントだったが、来季ウイリアムズからF1昇格を果たす彼には、同賞は贈られなかった。
これについて岩佐は「その表彰の時には、6回の表彰台などの成績も含め、目立っていたというところで選んで頂けたという説明を受けました」と語っている。
岩佐はモンツァ戦フィーチャーレースで3位獲得を果たしながらも、レース後の車検で規定違反となり失格。3位で得られた15ポイントを全て失っていた。この処分がなければルーキー最上位。そうした点も、今回の受賞には考慮されたのかもしれない。
なお、この授賞式にはFIAのモハメド・ベン・スレイエム会長やF1のステファノ・ドメニカリCEOなどF1関係者も数多く出席。来季はアストンマーチンからF1を戦うフェルナンド・アロンソやメルセデスのジョージ・ラッセル、ARTグランプリの共同創設者で来季はスクーデリア・フェラーリを率いるフレデリック・バスールなども顔を出していた。
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