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岩佐歩夢、キャラクターを”変えた”2022年。”未来のモータースポーツを盛り上げる”べく、まずF1ドライバーになるために……

2023年もFIA F2で戦う岩佐歩夢は、自らのキャラクターを変えることに注力し、2022年にはそれが実現したという。岩佐は何を目指しているのか?

Ayumu Iwasa, DAMS

写真:: Red Bull Content Pool

 2022年、FIA F2のルーキーシーズンながら、ドライバーズランキング5位となった岩佐歩夢。F1参戦に必要なスーパーライセンス発給条件を満たすことはできなかったが、フィーチャーレース2勝を挙げるなどの活躍が認められ、最優秀ルーキーに贈られる”アントワーヌ・ユベール賞”を受賞するなどした。

 その岩佐は以前から、将来の目標として「モータースポーツを盛り上げることができる人材になりたい」と語っている。そのための一歩として、今はF1デビューすることをとりあえずの目標に掲げるが、そのためにも2023年は非常に重要な1年となろう。

 将来の目標は変わっていないのかと尋ねると、岩佐は次のように語った。

「僕としては、モータースポーツの頂点を目指して頑張っている子供たちだったり、モータースポーツ自体を大きくするために、ひとつの力になれるような人間になりたいというのが最終的な目標です」

 そう岩佐は言う。

「それに向けてF2でチャンピオンになり、その後F1ドライバーになる……そういった細かい目標があります。その最終的な目標があるので、自分がやるべきことがある意味明確になってきていると思います」

 その現時点での目標に到達するため、岩佐は2022年にひとつの転換期を迎えた。自身のキャラクターを変えることに成功したのだ。

 岩佐はFIA F3時代から「考えてからしか身体を動かしていない」ことを課題として掲げてきた。しかしトレーニングの結果、2022年シーズンの中盤から”身体が勝手に動く”という形に変えられたという。それがよく表れていたのがモナコの2レースだ。

 モナコ・ラウンドの舞台となるモンテカルロ市街地コースは、コース幅が狭く抜けないコースとして知られている。しかし岩佐は2レースとも果敢にアタック。いずれもクラッシュによりリタイアとなったが、このことがその後ラウンドでの好結果に繋がったという。

「モナコの頃までに、考えてから動くというよりも、身体が勝手に動くという部分ができるようになっていました。そういう感覚は正直あります」

 そう岩佐は言う。

「それまで、自分の方向性はまったく違っていたんです。そのキャラクターを根本的に変えることは、F3時代の後半から2022年の前半にかけて行なってきました。それを修正できた後は、その部分にはあまり集中せず、フィジカルやメンタル、反応速度という部分に集中して身体づくりを行ない、ドライバーとしてもパフォーマンスを上げていきました」

 人間としてのキャラクターをどう変えていったのか? そう尋ねると岩佐は、一例としてジャグリングを活用したと明かした。

「僕はジャグリングができなかったんです。3つのボールでジャグリングをすると、できなければ間違いなくボールを落とします。当初は取れない時には身体が取りに行く方向に動かなかったんです。でもトレーニングで、取れない時でもパッと身体が動くように癖をつけていきました」

「それが全て良い方向にいくわけではありません。アグレッシブに行きすぎてしまうこともあります。レースならば、考えずに動くことで、その先にクラッシュやスピンがあるかもしれません。実際、モナコではクラッシュしました。ただ、そういう部分は後で修正できます。だからまずは根本的な部分で、オーソドックスなやり方で身体に染み込ませるということをしました」

■全員がライバル

 岩佐はレッドブル・ジュニアチームの一員である。F1にたどり着くためには、そのレッドブル・ジュニアチームのトップになり、それ以外のライバルたちの中でもトップにならなければいけない。

 同じレッドブル・ジュニアチームの一員であり、2023年は日本のスーパーフォーミュラに参戦することが決まっているリアム・ローソンは先日、motorsport.comのインタビューに次のように語っていた。

「レッドブルには今、ジュニアドライバーがたくさんいる。その中で、特にライバル視している人はいない」

「彼らはみんな優れているから、このプログラムに参加している。そして、彼らのことを僕はあまり見ていない……自分自身と、自分がやっていることに集中しているだけなんだ」

 岩佐はライバルたちのことをどう見ているのか? そう尋ねると、岩佐は次のように語った。

「基本的にはリアムと一緒で、自分の仕事をするだけです。でも目標に届くためには、他のライバルに勝たなければいけないので、僕は正直、全員をライバルだと思っています」

 そう岩佐は言う。

「でも(フェリペ)ドルゴビッチのようにダントツでF2チャンピオンになっても、F1で戦えるとは限らない。F1に行った時にしっかりと戦って、そしてワールドチャンピオンになるためには、勝つだけでなくて、自分が強くなっていかなければいけない。ライバルの全員に勝って、その上で自分をしっかりと見つめて強くなっていくしかないかなと思っています」

 岩佐が目指す、”日本のモータースポーツを盛り上げる”という目標。それを加速させるためには、世界のトップであるF1の、それも上位で戦う日本人ドライバーが現れるということが一助となるだろう。岩佐はそのポジションに立つべく、着実に歩みを進めているように感じられる。

 
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