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松下信治、18番手スタートから大逆転優勝「今後のレースに向けた転機にしたい」

松下信治が、FIA F2のバルセロナ戦レース1で優勝。18番グリッドからの大逆転優勝劇だった。その松下は勝利を喜ぶと共に、今後のレースに向けての転機にしたいと語った。

Race Winner Nobuharu Matsushita, MP Motorsport in Parc Ferme

Andrew Hone / Motorsport Images

 スペインのカタルニア・サーキットで行なわれた、FIA F2の第6戦レース1。優勝したのは、18番グリッドからスタートした松下信治(MPモータースポーツ)だった。

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 松下はハードタイヤを履いてスタート。序盤はペースを抑え、タイヤを労る走りを見せた。同じ戦略を採用した周囲のライバルが苦しみ始めると、松下は序盤に労った成果を活かしてオーバーテイクを連発。順位を上げていった。そして最適なタイミングでセーフティカーが出動。このタイミングでタイヤ交換を終えると、4番手でコースに復帰。レース再開後はカラム・アイロット(ユニ-ヴィルトゥオーシ)や角田裕毅(カーリン)とのバトルを制し、今季初優勝を手にした。

 今日の勝利を信じられるか? レース後の記者会見で尋ねられた松下は、次のように語った。

「信じられないです。今日のレースで僕らは、素晴らしいペースを手にしていました。しかもセーフティカーもありました。すべてのことが合わさったんです」

 そう松下は語った。

「でもセーフティカーが解除された後は、上位のドライバーたちと戦うために、本当に良い仕事をしたと思います。だから、とても嬉しいです。18番手から優勝……これまでのキャリアで、そんなレースをしたことないと思います。とてもハッピーです」

 松下曰く、ピットストップを予定よりも遅らせたことで、今回の勝利を手にできたという。

「僕はスティントを延ばそうとしていました。5周早くピットストップするつもりでしたが、他のライバルに比べてペースが良かったから、もう少し延ばそうとしていたんです」

 そう松下は言う。

「エンジニアがピットインの指示をしたところでセーフティカーが出ました。完璧なタイミングでした。ピットストップもうまくいきました」

「今季これまでの最高の結果は、レース2での6位もしくは7位でした。今日レース1に勝てたのは、チームにとっても僕にとっても良いことでした。今、僕らは戦うことができます。そのためには、予選でのペースを向上させなければいけません。でも僕らは、それに向けて取り組んでいきます」

 また松下は自身のSNSに次のように投稿。今後のレースに向けての転機にしたいと宣言した。

「まさに地獄からの天国」

「どんな時も諦めない、言うのは簡単だけど、この連戦の状況で、悩みに悩んでいました。でも僕には応援してくれる人たちがいて、今年僕はここでレースが出来ているので、辛い状況だからといって諦めたら全ての人の想いが無になってしまう。それだけは絶対にしたくありませんでした」

「今日優勝しましたが、これを転機にしなければなりません。引き続き頑張ります」

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