メルセデス育成のアントネッリ、フォーミュラ・リージョナルからF3を経由せず“飛び級”でF2参戦決定。チームは強豪プレマ
2023年のフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権王者であるアンドレア・キミ・アントネッリが、来季はプレマからFIA F2に参戦することが決まった。
プレマ・レーシングは、メルセデスの育成ドライバーであるアンドレア・キミ・アントネッリを来季のFIA F2で起用することを発表。アントネッリにとっては、フォーミュラ・リージョナルからの“飛び級”昇格となった。
2022年にドイツのADAC F4とイタリアF4でチャンピオンを獲得したアントネッリは今季、プレマからフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権byアルピーヌ(FRECA)に参戦し、チャンピオンに輝いた。通常であればここからFIA F3にステップアップするのがセオリーだが、アントネッリはF3をスキップしてF2に挑戦する。
アントネッリが所属するプレマは、2017年にシャルル・ルクレール、2020年にミック・シューマッハー、2021年にオスカー・ピアストリをタイトルに導いた言わずと知れたF2の強豪チーム。今季もフレデリック・ベスティが最終ラウンドを前にランキング2番手につけており、タイトル獲得の可能性を残している。
その最終ラウンドが行なわれるアブダビのヤス・マリーナではポストシーズンテストが実施されるが、アントネッリはそこでダラーラの2024年導入の新F2マシンをドライブすることになる。彼は発表に際して次のようにコメントした。
「この機会をとてもうれしく思っている」
「フォーミュラ・リージョナルからF2への大きなジャンプアップになる。F2のレベルは非常に高いので、これはチャレンジングなことであることは理解している。(2024年は新車両になるため)僕だけでなく他のドライバーにとっても新しいマシンということになるけど、それでも大変なことには変わりない」
「テストではできるだけ多くのことを学んで、初戦に備えたい。そしていつものように楽しんで、良い仕事をしたい」
「僕がシングルシーターのキャリアをスタートさせたプレマと共に戦えるのは嬉しい。彼らは第二の家族のようなもので、一緒に仕事をするのが大好きなんだ」
またチーム代表のレネ・ロジンは次のようにコメントした。
「彼をFIA F2チームに迎え入れることを誇りに思う」
「彼は当初から我々と一緒にやってきたので、我々は彼のことをよく知っている。特にここ2年、彼がシングルシーターで成し遂げてきたことは誇らしい」
「キミは才能あるレーサーであり、素晴らしいチームプレーヤーでもある。2024年シーズンが待ちきれないし、我々としては彼ができる限りスムーズなステップを踏めるようにすることに専念する」
なおアントネッリは、2024年のF2への参戦が発表された最初のドライバーとなった。またプレマは、2022年のFRECA王者であるディノ・ベガノビッチがF3に継続参戦することを発表している。
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