インディカーからF2参戦のコルトン・ハータ、チームメイト宮田莉朋の存在がプラスと語る「彼はF2特有のドライビングが洗練されている」
コルトン・ハータは、F2参戦にあたってチームメイトである宮田莉朋の存在が助けになると語った。
写真:: Getty Images
2026年のFIA F2に参戦するコルトン・ハータは、インディカーからF1傘下のジュニアカテゴリーに転向するという異色の挑戦をスタートする。彼にとっては自身と似たキャリアを歩むチームメイト、宮田莉朋の存在も重要だという。
元インディカードライバー、ブライアンを父に持つハータ。シングルシーターのキャリアをスタートするのは自然なことであり、2015年のMSAフォーミュラ(イギリスF4)では、この年チャンピオンとなったランド・ノリスらと競い合いランキング3位になるなど、将来を期待されていた。
ヨーロッパでレースをしていたハータだが、かといってF1を目指していたわけではなかったという。彼は当時、レッドブルやメルセデスなど特定のチームが支配しているF1にはあまり関心がないのだと話していて、アメリカではなくヨーロッパを戦いの舞台に選んだのは、レベルの高い環境で多くを学ぶためだとしていた。
ハータは2017年からアメリカに戻り、インディ・ライツに2年参戦して活躍すると、2019年からインディカー・シリーズにフル参戦開始。第2戦でいきなり初優勝を飾り、18歳の若さで史上最年少ウイナーとなった。
それ以降は2020年にランキング3位、2024年にランキング2位を獲得した。波のあるシーズンもあったが、2020年代のインディカーにおけるトップランナーとして活躍し続けたのは確かだ。
その間、F1参戦の可能性も何度か浮上し、2023年にはアルファタウリ(現レーシングブルズ)のドライバー候補にも挙がったが、スーパーライセンスポイントが足りなかった。ただアンドレッティがキャデラックの名の下でF1参戦計画を実現させたことで、ハータのF1への道が再び開けた。
新規参戦キャデラックは初年度となる2026年にバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスのベテランコンビを起用。ハータはテストドライバーとして契約し、同時にF2に参戦することで、不足しているスーパーライセンスポイントの獲得と、サーキットやピレリタイヤの習熟を進めていくことになる。
Colton Herta, Hitech
写真: Getty Images
ハータのF2参戦はまさに異例中の異例。かつてのF2(GP2)では、ティモ・グロックやロマン・グロージャン、ジョルジョ・パンターノのように、短期間F1に参戦した後にF2に戻ってきた例があるが、彼らはハータと違ってプロとして確固たる地位を築いていたわけではなかった。それに20年ほど前の話だ。
ただ、チームメイトの宮田は彼と少し似たキャリアを歩んできている。宮田は2023年に日本の最高峰カテゴリーであるスーパーフォーミュラ、スーパーGTでダブルタイトルを獲得して、翌年からF2への挑戦をスタートさせている。
当初はWEC(世界耐久選手権)でトヨタのリザーブを務めながら、ELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)にも参戦していた宮田。ELMSでは活躍したが、ロダンから参戦したF2ではランキング19位と苦戦した。ロダンからARTに移籍した2025年はF2に専念したが、ランキング17位に終わった。今季はハイテックで心機一転、3年目のシーズンに臨む。
Ritomo Miyata, ART Grand Prix
写真: James Sutton / Formula 1 / Formula Motorsport Ltd via Getty Images
宮田やハータのような他カテゴリーから転向するドライバーにとっては、ピレリのデグラデーション(性能劣化)の大きいタイヤへの適応が難敵となる。スーパーフォーミュラのヨコハマやインディカーのファイアストンのタイヤは基本的にプッシュし続けられるのに対し、ピレリは慎重にマネジメントすることが必要だ。
多くのドライバーはF3でこの要素を学習するが、宮田やハータのようなケースではそれがはるかに難しい。特に、予選前にわずか45分間のフリー走行しかないF2ではなおさらだ。
ハータ自身も、インディカーでの経験はまったく無意味ではないにせよ、今年は大きなアドバンテージにはならないと自覚している。一方で、ガレージの隣に宮田がいることは非常に貴重だという。
「リトモがチームメイトにいるのはとても助けになる。F2での豊富な経験があるし、今年の僕にとって大きな助けになると思う」とハータは言う。
「リトモはF2特有のドライビングが洗練されている。これは僕の成長にとって重要だ。F2は他のカテゴリーとはかなり違う運転スタイルが求められるからだ。今のところすごく助かっているし、シーズンを通してもそうなるだろう」
「F2では走行時間が限られていて、すぐにペースをつかむ必要がある。そうした経験を持つ人がいるのは本当にプラスになるはずだ」
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