テオ・プルシェール、HWAからF2の終盤2ラウンドに出走へ。今季F3で王者争い
テオ・プルシェールは、バーレーンで行なわれるFIA F2の終盤2ラウンドにHWAから出走することとなった。


HWAは、今季のFIA F3でランキング2位となったテオ・プルシェールを、バーレーンで行なわれるFIA F2第11戦、第12戦で起用することを発表した。
弱冠17歳のフランス人ドライバーであるプルシェールは、F4を卒業して今季からFIA F3にステップアップ。序盤戦でいきなり2勝を挙げると、終盤戦は6レースで5度表彰台を獲得する安定感を見せ、プレマのオスカー・ピアストリ、ローガン・サージェントと最後の最後までタイトルを争った。そのため、来季はF2へのレギュラー参戦が期待されている。
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プルシェールは先週、バーレーンで行なわれるF2の終盤2ラウンドに出場し、F2デビューを果たすことを既に発表していたが、チームは明かされていなかった。そしてこの度、そのチームがHWAであることが正式に発表された。
HWAは今季、アーテム・マルケロフとジュリアーノ・アレジのコンビで2020年シーズンのF2をスタートしたが、アレジが松下信治の後釜として第10戦ソチからMPモータースポーツに移籍したため、シートがひとつ空席となっていた。第10戦はジェイク・ヒューズがドライブしたが、この第11戦と12戦ではプルシェールがステアリングを握る。
「バーレーンで開催されるFIA F2の終盤2ラウンドに参加できて本当に嬉しい」
プルシェールはそう語った。
「このチャンスを与えてくれたHWAレースラボに感謝の言葉を伝えたい。チームと一緒に仕事をして、新しいマシンと顔合わせするのが待ち遠しい」
また、HWAのチーム代表であるトーマス・ストリックは次のようにコメントした。
「我々は、このような才能豊かな若いドライバーがF2での第一歩を踏み出す手助けができたことを嬉しく思っている」
「テオの才能は文句のつけようがない。彼のキャリアにおける急成長ぶりがそれを物語っている。彼のバーレーンでのデビュー戦に向けて興奮している。彼はここ数年、新しいシリーズでもすぐに地に足をつけることができると証明してきたんだ」
プルシェールは今年6月、ザウバーの若手ドライバープログラムの一員となった。彼が今季見せた“予想外”なレベルの活躍により、アルファロメオF1チームを運営しているザウバーからのバックアップは、ますます大きなものになっていくことが予想される。
「彼ら(ザウバー)は僕がここまでやれるとは思っていなかったんだ」とプルシェールはmotorsport.comに語った。
「彼らは経済的援助を得るためにも、僕に明確な目標を設定していなかったんだ。もちろん、7位とかで終わるよりもトップ3位でシーズンを終えられる方がいいけどね」
「彼らは僕に良い結果を期待してくれていたけど、ここまでとは思っていなかったんだ」
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