F2バーレーン:波乱のレース2、プルシェール優勝。岩佐歩夢、オーバーテイクショー再現もトラブルに泣く
FIA F2開幕戦バーレーンのレース2は、テオ・プルシェール(ARTグランプリ)が優勝。DAMSの岩佐歩夢は最後尾からポイント圏内までポジションを上げたが、ノーポイントに終わった。
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
FIA F2開幕戦バーレーンのレース2が行なわれ、テオ・プルシェール(ARTグランプリ)が優勝した。
予選の結果通りにグリッドに並ぶこのレース2は、ピットイン義務のある32周のレース。ポイント配分もレース1より多い、メインレースだ。
ポールポジションはジャック・ドゥーハン(ヴィルトゥーシ・レーシング)。プルシェールが2番手だ。佐藤万璃音(ヴィルトゥーシ・レーシング)は14番手、レース1で怒涛の追い上げを見せた岩佐歩夢(DAMS)は22番手スタートだ。
15番グリッドのデニス・ハウガー(プレマ)がフォーメーションラップに出ていけないというトラブルがありながらも、レースがスタート。抜群の蹴り出しを見せたのは3番手のユーリ・ヴィップス(ハイテック)。5番手スタートのラルフ・ボシュング(カンポス)が2番手につけ、ドゥーハンは3番手まで下がった。
ソフトタイヤを履く岩佐はスタートで18番手まで上がると、さらに14番手までポジションアップ。佐藤は他車に幅寄せされた影響もあって、18番手でオープニングラップを終えた。
スピンした車両がありセーフティカー(SC)が出動。5周目にレースが再開されると、ドゥーハンがプルシェールを交わして2番手を取り返した。後方では岩佐もこの機を活かしてオーバーテイクを連発。6周目にはポイント圏内まであとひとつとなる11番手に浮上した。
レース序盤はソフトタイヤを履くマシンが、ハードタイヤでスタートしたマシンを抜いていくシーンが多々見られた。ハードタイヤを諦め、早々にソフトタイヤに履き替えるマシンも多かった。
11周目にはソフトタイヤを履くマーカス・アームストロング(ハイテック)が3番手に浮上。岩佐も同じ周に8番手、さらに翌周にはボシュングも攻略して7番手に上がった。
4秒ほどのリードを築いてトップを走っていたヴィップスは14周目にピットインし、ソフトタイヤへ履き替えたが、ここで左フロントタイヤの交換で大幅にタイムロス。翌周にドゥーハンもピットインしたが、ピットアウト時に他車にフロントウイングを踏まれてしまい、こちらは優勝戦線から完全に脱落してしまった。
ソフトタイヤでスタートし、ステイアウトしているマシンにも動きが。岩佐がペース良くアームストロングに迫ると、16周目にアームストロングはピットイン。これで岩佐が暫定トップに立った。
岩佐はタレてきたソフトタイヤで懸命にプッシュ。18周を終えたところでピットインするも、左リヤタイヤの交換に少し時間がかかってしまい、10番手でのコース復帰となった。
だが岩佐はチームメイトのロイ・ニッサニー、ハウガーを相次いでパスし8番手。さらに早めに交換したソフトタイヤに苦しみ始めた他車を尻目に、ハイペースで追い上げていった。
上位では、最も早いタイミングでハードタイヤからソフトタイヤに交換し、一時実質トップまで浮上したフェリペ・ドルゴビッチ(MPモータースポーツ)がズルズルと後退。プルシェールが首位に立ち、リアム・ローソン(カーリン)、ヴィップスが続いた。
すると27周目、佐藤を含む5台が11番手を争う中でリチャード・フェルシュフォー(トライデント)がスピン。これでSCが出動した。
このタイミングでタイヤを履き替えようと、ハウガーがピットに飛び込むが、左フロントタイヤの交換がきちんと完了できず脱落。さらにカラン・ウイリアムズ(トライデント)も同様に左フロントタイヤが装着できないままピットアウトしたようで、ピットレーンを横切るように止まってしまった。
ファイナルラップでレースが再開されたが、岩佐はマシンにトラブルを抱えたか加速できず。見事なレースを見せていたものの、最後はピットに戻ってレースを終えた。
結局優勝はプルシェール。2位はローソン、3位ヴィップスまでが表彰台に上がった。佐藤は終盤のSCでポイント圏内を走っていたものの、最終的に12位でレースを終えている。
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments