レースレポート

FIA F2 シルバーストン

マルタンス、5秒ペナルティ乗り越えフィーチャーレース勝利。岩佐歩夢は好スタートも5位|F2シルバーストン

FIA F2第9ラウンド・シルバーストンのフィーチャーレースが行なわれ、ヴィクトー・マルタンス(ARTグランプリ)が優勝を果たした。

公開日時: 2023/07/09 10:31

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Victor Martins, ART Grand Prix

 FIA F2第9戦がイギリスのシルバーストン・サーキットで開催。フィーチャーレースは、ヴィクトー・マルタンス(ARTグランプリ)がポールポジションから快走を見せ、F2初優勝を飾った。

 土曜日のスプリントレースはウエットコンディションで行なわれたF2のシルバーストン・ラウンド。フィーチャーレースはサーキット上空を厚い雲が覆ったものの、ドライコンディションでスタート。各車スリックタイヤを履いてグリッドに並んだ。 

 ポールシッターはマルタンス。カンポスのクシュ・マイニが2番手に並んだ。DAMSの岩佐歩夢は3番手。スプリントレースではトラブルによりノーポイントとなっただけに、ここで多くのポイントを稼いでおきたいところだ。

 29周のレースが幕を開けると、絶好のスタートを切ったのが岩佐。素晴らしい加速を見せ一気に2台を抜いてホールショットを奪った。しかしマルタンスも負けじと続くコーナーで岩佐に食らいつき、なんとか首位を奪還。岩佐は2番手でオープニングラップを終えた。

 岩佐をDRS圏内から振り払おうと、マルタンスは猛プッシュ。3周を終えて3秒ほどのリードを築いた。岩佐も、3番手オリバー・ベアマン(プレマ)を1秒後方に置いて周回を重ねた。

 岩佐はベアマンを徐々に引き離す好ペースだったが、それ以上に速いのがマルタンス。タイヤ交換義務の消化が可能となる6周終了の時点で、5.4秒のリードを築いた。

 すると7周目、スピンを喫したアマウリー・コルディール(ヴィルトゥオーシ・レーシング)がストップしたことで、セーフティカー(SC)出動。このタイミングでソフトタイヤでスタートしたマシンが軒並みピットストップした。

 マルタンスは3番手、岩佐は7番手でのコース復帰となり、間にステイアウト組が3台挟まる形で11周目のリスタートを迎えた。

 アイザック・ハジャー(ハイテック)を先頭に各車が加速するが、すぐさまSCが再出動。リスタートに向けて各車が加速しようとする中で、デニス・ハウガー(MPモータースポーツ)がフレデリック・ベスティ(プレマ)に追突。ベスティはそのまま前のローマン・スタネック(トライデント)にも接触する玉突き事故が起きたためだ。

 ベスティやハウガーはなんとかピットに戻って走行を再開したものの、ベスティは左フロントのサスペンションにダメージを抱えており、ピットアウト直後にランオフエリアでマシンを止めてリタイアとなった。

 ポイントリーダーのベスティが不運な形でレースを終える中、レースは15周目に再開すると、岩佐の真後ろにつけていたベアマンがラインを外し後退。岩佐は戦略の違う前のマシンを狙ったが、逆にゼイン・マローニ(カーリン)に隙をつかれてコース外に押し出される形となり、マローニだけでなくテオ・プルシェール(ARTグランプリ)にも先行される格好となった。

 その直後、マイニとラルフ・ボシュング(カンポス)が同士討ち。3度目のSC出動となった。このタイミングで、ステイアウト組もハードタイヤからソフトタイヤに交換。2番手を走っていたアーサー・ルクレール(DAMS)は、これが追い風となり4番手で隊列に戻った。

 各車がタイム交換義務を終え、岩佐は5番手。首位はマルタンスだが、1周目の岩佐との攻防でコース外走行によるアドバンテージを得たとして5秒のタイム加算ペナルティが科された。

 残り10周でレース再開。6番手クレメント・ノバラク(トライデント)はソフトタイヤに履き替えたばかりでペースが良く、リスタート直後から岩佐に襲いかかったが、岩佐はなんとかこれを退け5番手を守った。しかしそのノバラクをパスしたジャック・ドゥーハン(ヴィルトゥオーシ・レーシング)の攻撃は守りきれず、岩佐は6番手にポジションを下げた。

 上位では、首位のマルタンスがペナルティを受けても優勝を死守すべく、後続に5秒以上のギャップを築こうと猛プッシュ。SC中にソフトタイヤに履き替えたルクレールも元気が良く、4番手から上位を狙った。ただ3番手に上がった頃にはルクレールのタイヤのグリップが落ち、終盤数周は苦しい戦いを強いられた。

 ルクレールはなんとかポジションを守ろうとブレーキを遅らせたが、タイヤをロックさせコースオフ。岩佐の後ろ6番手までポジションを下げてしまった。

 マルタンスは抜群のペースで快走を続け、トップチェッカー。ペナルティでレースタイムに5秒加算されてもなお、2位マローニとの差は2.0秒あり、優勝を手にした。これでFIA F2初優勝となった。

 なお2位に入ったのはマローニだったが、岩佐を抜く際にコース外に押し出したとして、レース後に審議対象となることが決まっている。

 3位にはプルシェールが入って15ポイントを獲得。ランキング首位であり、このレースをノーポイントで終えたベスティとの差を6点にまで縮めた。

 岩佐は最終的に5位フィニッシュ。ベスティとは24ポイント差、プルシェールとは18ポイント差のランキング3番手となっている。

 

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