ウイリアムズ育成のサージェント、一時は資金難も実力でキャリアの危機脱す「この1年で僕は変わった」
ウイリアムズF1の育成ドライバーであるローガン・サージェントは、2020年に資金難でレースキャリアが危うくなったにも関わらず、「まだここで好きなことができているのはラッキーだ」と語った。
ウイリアムズ・アカデミーのドライバーであるアメリカ人ドライバー、ローガン・サージェントは、F1昇格を目指し2022年にカーリンからF2にフル参戦することが決まっている。しかし、彼のキャリアは2020年シーズンに一度危機に直面していた。
彼は2020年、プレマからFIA F3に参戦。2021年のF2王者であるオスカー・ピアストリや、テオ・プルシェールと最後までタイトルを争い、ランキング3位を獲得した。しかしサージェント本人がmotorsport.comに語ったところによると、彼はその後資金難の影響で、2021年にF2にステップアップすることも、F3でプレマに残留することもできない状態となってしまったという。
サージェントは最終的にチャロウズに拾われる形となり、2021年もF3の継続参戦が叶った。そこで彼はタイトル争いにこそ絡むことができなかったものの、チームメイトを大きく凌駕する成績を残し、優勝1回、表彰台4回でランキング7位に入った。
それらの成績が評価され、サージェントはウイリアムズのジュニアプログラムのメンバーとなっただけでなく、F2へのステップアップも果たすことができたのだ。
サージェントは次のように話す。
「この12ヵ月間で、僕は人としてもドライバーとしても変わった」
「まだここで好きなことをやっていられるのはラッキーだと感じている。知っての通り、僕は危うくそれができなくなるところだった」
「それによって考え方も大きく変わった。今はただ楽しむだけではなく、自分の全てを出し切ることができる」
「カーリンは間違いなくF2では強力なチームだから、結果を残す絶好の機会だし、できれば今後数年のうちにF1へ昇格できるようなポジションにいたい」
2022年にシングルシーターでのキャリアを続けられなくなる可能性を見越して、2021年はF3と並行してヨーロピアン・ル・マン・シリーズなどにも参戦していたサージェント。改めて2021年の開幕前を振り返り、「おそらく自分のキャリアの中で最も厳しい時期のひとつ」だったと語った。
「2020年は間違いなく自分にとって最高のシーズンだったけど、シーズンを終えた僕には選択肢がなかった」
「F2に上がる予算もなかったし、F3に戻ってタイトルを狙う予算もなかった」
「僕はただ、自分のもとにやってくるものを受け入れるだけだった。でもそれがその年(2021年)の僕の救いになった。正直、(F3を走る)チャンスをもらったことには本当に感謝しているんだ」
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