あと1周あれば……岩佐歩夢、F2初優勝が見えた怒涛の猛追。結果は2位も「これが良いきっかけになるように」
FIA F2のシルバーストン戦でスプリントレース2位に入った岩佐歩夢は、優勝に届かなかったことに悔しさを見せながらも、この結果を弾みにしていきたいと語った。
F1イギリスGPの予選からほどなくして行なわれたFIA F2ラウンド7のスプリントレースで、DAMSの岩佐歩夢が躍動した。5番グリッドから2番手に上がり、最後は優勝したジャック・ドゥーハン(ヴィルトゥオーシ)を猛追してあと一歩のところまで迫ったのだ。
レースはウエットコンディションでスタートしながらも、徐々にドライアップしていく難しい展開。途中からペースを落としてしまうドライバーが出てくる中で、岩佐はタイヤマネジメントをしながらペースをコントロールし、1台、また1台とパスして2番手に浮上した。ただトップのドゥーハンも速く、その差は4秒前後で推移し、岩佐にとっては2位をキープするレースになるかに思われた。
しかし岩佐は残り5〜6周頃からプッシュを開始。ファステストラップを連発し、ドゥーハンとの差はみるみる縮まっていった。最終ラップにはドゥーハンを射程圏内に捉えたが、最終的には0.932秒届かず2位となった。
F2初優勝は逃したものの、自己ベストタイとなるリザルトを残した岩佐。彼はタイヤマネジメントとプッシュするタイミングが鍵となったレースを次のように振り返った。
Ayumu Iwasa, DAMS
Photo by: Red Bull Content Pool
「嬉しい結果ではありますが、悔しいレースでもありました」
「最後のスピードは明らかに勝っていて、あと1周あれば余裕で抜けるペースはあったと思います。レース序盤からタイヤマネジメントには気を遣い、2番手になってからも前との差を見ながらタイヤをセーブしていました。残り9周くらいで前がプッシュし始めたのはわかりましたが、自分としてはまだ早いという感じで、残り6周くらいの時に無線でエンジニアと話し、自分もプッシュを開始しました」
「結果的にはプッシュを始めるのが遅かったという反省はありますが、その判断が非常に難しいコンディションだったとも思います」
「これまで、速さはあっても結果を出せていなかったことが課題でしたが、今回の2位という結果がいいきっかけになるようにしたいです。フィーチャーレースも、自分のやるべきことをしっかりやれば結果はついてくると思いますので、やるべきことを準備してレースに臨みたいと思います」
岩佐はフィーチャーレースとして行なわれるレース2を、6番グリッドからスタートする。奇しくも、現在アルファタウリでF1ドライバーとして活躍する角田裕毅のF2初優勝は、ここシルバーストンでのレース2(当時はスプリントレース)。角田のように、ここから快進撃をスタートさせることができるか、注目だ。
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