故意の接触を示唆? ティクトゥム、物議を醸した無線交信は「誤解されている」と釈明
ダニエル・ティクトゥムは、FIA F2第5戦レース1での自身の無線交信に批判が集まっていることについて、誤った文脈で解釈されていると釈明した。
Dan Ticktum, Dams, leads Yuki Tsunoda, Carlin
Mark Sutton / Motorsport Images
2020年からFIA F2フル参戦を開始し、ここまで3度の表彰台に上がるなど活躍を見せているダニエル・ティクトゥム(DAMS)。そのパフォーマンスも去ることながら、精神面でも成長したと評価されていたティクトゥムだったが、第5戦シルバーストンのレース1で発せられたある無線交信が物議を醸すこととなった。
ティクトゥムはこのレースでタイヤの劣化に悩まされ、ズルズルとポジションを落とす苦しい展開となっていた。そんな中、ルイ・デレトラ(チャロウズ)とのポジション争い中に接触しそうになったティクトゥムは、無線でこう叫んだ。
「今度あいつが****な特攻をしてきたらクラッシュするよ!」
「あいつをリスペストすることはもう二度とないだろう」
結果的にティクトゥムは苦しみ抜いた末に15位でフィニッシュしたが、このやり取りを切り取った映像はソーシャルメディア上で拡散され、故意の接触を示唆するようなティクトゥムの発言に対して批判が相次いだ。
しかしティクトゥム本人はこの無線交信について、故意にデレトラと衝突することを意図して言ったものではないと強調した。
「今日はとてもフラストレーションの溜まるレースだった」とティクトゥムはTwitterに投稿した。
「そして僕は、あの無線でのメッセージは、ニュアンスが間違って伝わっていることをハッキリさせたい」
「僕はスペースをしっかり与えた。そうしなければ、僕たちはぶつかったかもしれない。僕が彼とクラッシュしたいという意味ではなかった」
そう語ったティクトゥム。無線では“I’m going to crash with him”と叫んだティクトゥムだが、本人は「次は接触してしまうだろう」というニュアンスで言ったつもりが「次は接触するつもりだ」という風に解釈されてしまった、といった具合だろうか。
ティクトゥムはMSAフォーミュラに参戦していた2015年、セーフティカーラン中に他者と故意に接触したとして1年間のレース禁止処分を受けた過去がある。その後レースに復帰した後はF3マカオGPで2度優勝するなど実績を挙げ、レッドブル育成ドライバーとしてF1昇格を期待されていたが、スーパーフォーミュラに参戦していた昨年、突如育成から外された。しかし今季はウイリアムズF1の開発ドライバーに選ばれ、DAMSからF2に参戦。第5戦を終えた時点でランキング9番手につけている。
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