ユーリ・ヴィップス、F2ソチにもDAMSから参戦。日程重なるSF岡山は欠場へ
DAMSは、ソチで行なわれるF2のレースにレッドブル育成ドライバーのユーリ・ヴィップスを起用することを発表した。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
レッドブル育成ドライバーのユーリ・ヴィップスは、今季のスーパーフォーミュラにTEAM MUGENからフル参戦する予定だったが、新型コロナウイルスに関連する渡航制限の影響で、開幕戦もてぎに参戦することができなかった。
その間、ヴィップスはクラッシュにより負傷したショーン・ゲラエルの代役として、DAMSからFIA F2選手権に参戦している。スパとモンツァではポイントを獲得することはできなかったヴィップスだが、ムジェロでは競争力を発揮。レース1で7位、レース2で3位表彰台を獲得した。
DAMSは、ヴィップスが9月26~27日にロシア・ソチで開催されるF2第10戦でもチームに残ると発表した。これにより、ヴィップスは同週末に行なわれるスーパーフォーミュラ第2戦岡山の欠場が決定的となった。
「今週末に獲得できたポイントには本当に満足している」と、ヴィップスはムジェロでのレースについて語った。
「完璧ではなかった。レース1も表彰台を獲得できる可能性があったし、レース2でもっと良いスタートが切れればレース2では勝てたかもしれない。クルマのポテンシャルを最大限に発揮できたわけではなかったんだ」
「でも、DAMSがチャンスを与えてくれたことに感謝し、結果でそれに応えられたことに喜んでいる。僕がマシンに慣れていたスパとモンツァで起きた基本的な問題を整理し、(ムジェロで)すぐに速さを発揮することができた。ポールポジションからはわずか0.350秒差だったんだ」
「ペースは良かったし、クルマも素晴らしかった。今は、週末を完璧にまとめることに集中している。ソチでまたクルマに乗ることができて嬉しい。勝利を目指してまた戦えることを願っている」
ヴィップスに代わり、スーパーフォーミュラデビューを果たした笹原右京が、岡山でもそのシートに座ると見られている。
ヴィップスはF2代役参戦が決まる前、スーパーフォーミュラに参戦できなかった場合の”バックアップ”プランとしてフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権を戦うとしていた。
しかし、F2の参戦が決まったことで先週末にレッドブルリンクで行なわれたフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権のレースを欠場。結果として、ヴィップスがF1参戦に必要なスーパーライセンスを2021年までに獲得するのは非常に難しくなっている。
ヴィップスがスーパーライセンスを獲得するためには、フォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権でランキング2位になる必要があるが、すでにそのポジションと100ポイント差をつけられている。
一方スーパーフォーミュラは今季、コロナ禍の影響を考慮して有効ポイント制を導入。全7大会中、上位5大会の結果がランキングの対象となるため、ヴィップスは第2戦の岡山を欠場しても致命傷にはならない。しかし、1レースもミスができない中で、実力者揃いのスーパーフォーミュラでランキング2位以上を狙わなくてはならないという、難しい状況に直面するだろう。
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