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周冠宇、F1昇格に向け勝負の年「彼のように有望な中国人は当面現れないだろう」とアルピーヌ

アルピーヌ・アカデミーのミア・シャリズマンは、周冠宇がF1昇格を逃せば、初の中国人F1ドライバーが誕生するチャンスは向こう20年やってこないと考えている。

Guanyu Zhou, UNI-Virtuosi, 2nd position, on the podium

写真:: Mark Sutton / Motorsport Images

 2019年にルノー・スポール・アカデミー(現アルピーヌ・アカデミー)に加入し、同年からFIA F2に参戦している周冠宇。彼は初の中国人F1ドライバー誕生への期待を託されている。

 昨年ルノーのテストドライバーも務めた周はFIA F2で2年目を迎え、タイトル候補のひとりと目されていた。しかし、F2初優勝こそ挙げたもののタイトル争いには絡めず、ランキング6位に終わった。彼は今季もユニ-ヴィルトゥオーシに残留し、“三度目の正直”を目指す。

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 今季ルノーから名称を新たにしたアルピーヌは、ジュニアドライバーにF1シートを与えることを検討しているが、もし周がF1に昇格すれば中国人ドライバーとしては初の快挙だ。アルピーヌ・アカデミーのディレクターを務めるミア・シャリズマンは、これが中国にとってもF1ドライバーを輩出する一世一代のチャンスだと考えており、アルピーヌとしても彼に適切なチャンスを与えることに注力しているという。

「周に関しては、3年以内(にF1昇格の準備を整えること)を目標にしたプロジェクトを3年前にスタートさせた」とシャリズマンは語った。

「特に中国から来た周にとっては、一世一代のプロジェクトだ。これはルノーグループ、そしてアルピーヌF1チームが将来的な実現を目指して注力しているものだ」

「今後15年から20年、F4やF3、F2において新たな中国人ドライバーが現れることはまずないだろう」

 周はこれまで型落ちのF1マシンを使用して何度かテスト走行を行なっているが、グランプリウィークエンドに参加したことはない。これまで中国人ドライバーでF1のフリー走行に出走したことがあるのは馬清華(マー・チンホワ)ひとりだけ。彼は2012年から2013年にかけてHRTとケータハムでFP1を5回走っている。

 motorsport.comに、中国から大きな期待を背負っていることについて尋ねられた周は、今年はF1参戦に必要なスーパーライセンスの発給条件を満たせるよう、F2でタイトルを狙うことに集中したいと語った。

「(F2で)タイトルを手に入れることができれば、F1ドライバーになれる可能性がある。僕たちにはそのチャンスがあるし、僕はF1マシンを走らせる準備ができている」

「タイトル獲得を目指すこと、タイトルコンテンダーのひとりになること、それが今年の目標だ」

「タイトル争いをすることは間違いなく鍵になってくるけど、それができなくともトップ3でシーズンを終えることが重要だ。ここ最近の(F1に昇格した)ドライバーを見ていると、F2でトップ3に入った翌年にF1へ昇格している」

「F2は自分のポテンシャルを証明できるハイレベルな選手権だ。僕に本当にその力があるなら、ステップアップするチャンスはあると思うよ」

 

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