F3モンツァ:レース2はヒューズが追い上げ2勝目飾る。プレマは全員がリタイア
FIA F3第8戦モンツァのレース2が行なわれ、ジェイク・ヒューズが今季2勝目を挙げた。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
モンツァ・サーキットで行なわれたFIA F3の第8戦。そのレース2はジェイク・ヒューズ(HWA)が今季2勝目を挙げた。
ポールポジションはミハイル・ベロフ(チャロウズ)。2番手にはエンツォ・フィッティパルディ(HWA)が並んだ。
22周のレースがスタートすると、4番手のリリム・ツェンデリ(トライデント)が良い蹴り出しをみせ、ターン1で一気に先頭に浮上。フィッティパルディがそこに続き、3番手にはヒューズが並んだ。一方ポールスタートのベロフは5番手にまでポジションを落とした。
ツェンデリは序盤のフィッティパルディからのプレッシャーも抑えきってポジションを守った。ただギャップを広げるには至らず0.4秒ほどの僅差で周回を続けた。
5周目になると、フィッティパルディがターン4でアウトサイドからツェンデリに仕掛け、オーバーテイクを狙い、一時は前に出た。ただ次の周にはバックストレートで反撃を受け追い抜きを許してしまい、トップの座を固められなかった。
トップ2台はサイド・バイ・サイドの争いを続けた。そしてフィッティパルディが8周目のターン1で追い抜きをかけた際に、ツェンデリのフロントウイングとフィッティパルディのタイヤが接触。フィッティパルディはこれが原因でパンクを起こし戦列を離れ、ツェンデリも中団に沈んでしまった。
レースはその隙を突いて先頭に浮上したリアム・ローソン(ハイテック)とヒューズのバトルに。3番手にはフレデリック・ベスティ(プレマ)が続いた。
10周目、ターン1でクレメント・ノバラク(カーリン)とオスカー・ピアストリ(プレマ)が接触し、デイビッド・シューマッハ(カーリン)が巻き込まれるアクシデントが発生。バーチャルセーフティーカーが発令された。これによりポイントリーダーのピアストリは痛恨のリタイアとなってしまった。
11周目にVSCが解除されると、先頭ヒューズが徐々に後方を離し始め、15周が経過する頃にはその差が1秒になった。ヒューズはその後もギャップを広げ、ローソン以下に2秒以上のマージンを稼ぎ独走体制とした。
一方3番手争いはベスティ、ツェンデリ、ローガン・サージェント(プレマ)、テオ・プルシェール(ARTグランプリ)の4名が激しく争いを続け、19周目にはツェンデリがベスティを捉えて3番手に浮上した。
ピアストリとの差を1ポイントでも縮めるべく、チームメイト同士でやり合っていたサージェントとベスティだったが、残り4周のアスカリシケイン手前で接触。両者ともマシンを破損してしまいリタイアとなった。レース1でチームチャンピオンを確定させていたプレマだったが、レース2では全滅。サージェントは2レース連続ノーポイントの痛い展開だ。
そしてトップを走るヒューズは悠々とチェッカーを受け、今季2勝目を挙げた。2位にはローソンが入った。
3位は残り2周でツェンデリを交わし、チームメイトであるアレクサンダー・スモリャルの猛攻も凌ぎきったプルシェールとなった。
これで2020年シーズンのFIA F3は、ムジェロでの最終ラウンドを残すのみとなった。現時点で数字上は、ポイントランキングトップのピアストリから同6番手のベスティまでがタイトルの可能性を残している。
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