F3シュピールベルク2:レース1は天候悪化により途中終了。ベスティが初優勝飾る
FIA F3第2戦シュピールベルクのレース1は、天候悪化により24周中14周を消化したところで終了。プレマのフレデリック・ベスティが優勝した。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
FIA F3第2戦シュピールベルクのレース1が、オーストリアのレッドブルリンクで行われた。レースは天候悪化によって14周で打ち切られ、フレデリック・ベスティ(プレマ)の優勝となった。
前日に行なわれた予選では、ベスティがポールポジションを獲得。2番手のデビッド・ベックマン(トライデント)を挟んでローガン・サージェント、オスカー・ピアストリのプレマ勢が続き、5番手にはテオ・プルシェール(ARTグランプリ)がつけた。
荒天の予報とは裏腹に、レース1は小雨の降る中でのスタートとなった。気温は19℃、晴天時は50℃を超える路面温度も23℃と低かった。
天候の悪化を危惧してほとんどのドライバーがウエットタイヤを選択した一方で、ジャック・ドゥーハン(HWA)など後方グリッドのドライバー数人はギャンブルでスリックタイヤを履いてグリッドに並んだ。しかしながら雨脚が強くなったため、フォーメーションラップを終えてピットインし、ウエットタイヤに交換する羽目となった。
スタートではポールのベスティが首位をキープ。リリム・ツェンデリ(トライデント)が6番グリッドから2番手にジャンプアップした。3番手にはベックマンがつけた。
レース前は弱かった雨脚も、次第に強くなっていった。そんな中、アレクサンダー・スモリャル(ARTグランプリ)が最終コーナー立ち上がりで単独スピン。ウォールにマシンをヒットさせてしまい、リタイアとなった。この際にコースに落ちたデブリを回収するため、5周目にバーチャルセーフティカーが発動された。
9周目、クレメント・ノバラク(カーリン)が最終コーナーでスピン。このタイミングでセーフティカーがコースインし、隊列を先導することとなった。
激しい雨が降り続き、視界も悪い中でレースが続行されることに無線で不満をあらわにするドライバーも現れる中、12周目にレース再開。しかし、直後にローマン・スタネック(チャロウズ)、セバスチャン・フェルナンデス(ARTグランプリ)が相次いでスピン、コースオフ。これで再びセーフティカーが出動したが、程なくして赤旗が掲示され、レースは14周を終了したところで中断となった。
レース再開に向け、コンディションの回復を待つ状況となったが、コースはまさにびしょ濡れの状態。高低差のあるサーキットゆえ所々で川ができており、コンディションはむしろ悪化していった。
赤旗掲示から約15分、レースが再開されないことがレースコントロールによって通達された。これによりベスティの初優勝が決定。2位、3位にはツェンデリ、ベックマンのトライデント勢が入った。
悪天候に見舞われたレッドブルリンクだが、この後はF1のフリー走行3回目と予選、FIA F2のレース1が予定されている。
順位 | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | Mph | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Frederik Vesti | プレマ・レーシング | 12 | - | ||||
2 | Lirim Zendeli | トライデント | 12 | 2.000 | 2.000 | 2.000 | ||
3 | David Beckmann | トライデント | 12 | 3.900 | 3.900 | 1.900 | ||
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