ドライか? ウエットか? 際どい路面状況で“正解”のタイヤ戦略当てたイェンツァーのバーナードがフィーチャーレースで初優勝|F3スパ

FIA F3スパ・フランコルシャン戦のフィーチャーレースは、イェンツァーのテイラー・バーナードが優勝を飾った。

Taylor Barnard, Jenzer Motorsport

 ベルギーのスパ・フランコルシャンで行なわれた2023年FIA F3のラウンド8。フィーチャーレース(レース2)は難しいコンディションのレースとなったが、テイラー・バーナード(イェンツァー)が初優勝を飾った。

 F1やFIA F2を含めて、週末を通じて“スパ・ウェザー”に翻弄されている今回のレースウィークエンド。F3のフィーチャーレースも雨上がりの路面でレース開始時刻を迎え、レコノサンスラップではウエットタイヤを履いたガブリエレ・ミニ(ハイテック)がクラッシュしてレース出走を断念するなど、各チームタイヤ選択が悩ましい状況であった。

 ただホームストレート上はほとんどドライであったことや、今後の路面状況の好転を見越してか、ポールポジションのホセ・マリア・マルティ(カンポス)をはじめ上位陣の多くがドライタイヤを履いていた。

 しかしセーフティカー先導でフォーメーションラップが始まると、コース上の至る所がまだ濡れており、各所で水煙が上がるような状況であることが露呈する。ローリングスタートでレースが開始されると、タイヤ選択によるペース差がハッキリと分かれた。

 ウエットタイヤを履く11番グリッドのポール・アロン(プレマ)が瞬く間に順位を上げ、1周も経たずにトップに浮上。2番手にはバーナード、3番手にマリ・ボヤ(MPモータースポーツ)と、ウエットタイヤを履くドライバーが中団からジャンプアップする一方、マルティをはじめとする上位グリッドのドライタイヤ勢が逆に中団に埋もれてしまった。

 4周目にオリバー・ゲーテ(トライデント)がラディオンでクラッシュしセーフティカーが出されると、トップのアロンは再度動いた。セーフティカーラン中に路面コンディションが改善されると踏んでドライタイヤに交換したのだ。これにはボヤら数台のマシンが追随したが、結果的にこの作戦は失敗だった。

 8周目にバーナード先頭でレースが再開となったが、曇っている影響からか路面はなかなか乾かず、依然としてウエットタイヤのドライバーが優位な状況。アロンらはウエットタイヤのトップ集団からジリジリと離されていった。

 バーナードはその後、クリスチャン・マンセル(カンポス)からの追撃を受けたが、最後まで首位の座を守り切りトップチェッカー。F3初優勝を挙げた。マンセルの後ろ、3位にはニキータ・ベドリン、4位にはアレックス・ガルシアとイエンツァーのドライバーが続き、タイヤ選択を当てたイエンツァーはこのレースだけで一気に60ポイントを獲得することとなった。

 これで今季のFIA F3はイタリア・モンツァ戦を残すのみ。トライデントのガブリエル・ボルトレトがライバルに大きなリードを保った状態で最終ラウンドに臨む。

 

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