GP3モンツァ決勝:PPの福住、トラブルでスタートできず。ラッセル優勝
GP3のモンツァラウンド決勝レースが行われ、ARTグランプリのラッセルが優勝。PPの福住は、トラブルによりスタートできなかった。

GP3のモンツァラウンド、決勝レースが行われ、ARTグランプリのジョージ・ラッセルが優勝を果たした。ポールポジションの福住仁嶺(ARTグランプリ)は、マシントラブルによりスタートできなかった。
悪天候により、土曜日に行われる予定だったレース1はキャンセル。代わりに1レース制として行われることになったGP3のモンツァラウンド。日曜日朝のモンツァは、前日とは打って変わって晴れ、ドライコンディションでのレースとなった。
ポールポジションに並ぶはずだった福住仁嶺はマシントラブルに見舞われ、グリッドに並ぶことができず。戦わずして無念のリタイアとなった。最高のスタート位置を確保していただけに、悔やんでも悔やみきれない結果となった。
スタートを決めたのは、2番グリッドからスタートしたジョージ・ラッセル(ARTグランプリ)。ラッセルはアンソニー・ユベールとジャック・エイトキンというふたりのチームメイトを従え、第1シケインをクリアしていく。後方では、複数台のマシンがオーバーランしてしまう。
続くふたつめのシケイン飛び込みでは、レオナルド・プルチーニ(アーデン)がアレジオ・ロランディ(ジェンザー)に乗り上げるような格好でクラッシュ。2台は絡み合うようにウォールに突っ込んでしまう。これでレース早々にしてセーフティカー出動となる。
ウォールの修復に時間がかかり、長いセーフティカーランとなったが、9周目からレース再開。上位3台の順位は変わらなかったが、4番手のシュタイン・シュートホルスト(アーデン)ら3台が第1シケインを直進してしまう。
ARTグランプリの3台が快調なペースで逃げていく中、4番手ニコ・カリ(アーデン)以下が丁々発止のバトルを繰り広げていく。
11周目にはユベールがラッセルを抜いて首位に浮上する。しかしラッセルは諦めず、13周目の第1シケインで再び首位を取り戻す。
後方では、同じくターン1でアルジュン・マイニのマシンにファン-マニュエル・コレアが追突し、乗り上げるようなクラッシュが発生。ジェンザーのチーム同士討ちとなってしまった。コレアはこれでマシンのフロント部を大破させ、リタイアとなる。マイニはリヤウイングにダメージを負うも、走行を続けていく。
この事故でこれでバーチャルセーフティカー(VSC)が発動。トップ3は数珠繋ぎ状態でレース再開を待つ。
トップ3台が14周目のパラボリカを通過中にVSC解除。絶好のスタートを決めたのは3番手にいたエイトキンで、一気に先頭に躍り出る。以下ラッセル、ユベールの3台が1秒以内の僅差で激しいバトルを繰り広げていく。
しかし16周目のレズモひとつ目でラッセルが首位に浮上。ただ、3台は接近戦状態のまま、レース終盤を迎える。
17周目のターン1では、マイニのダメージを負ったリヤウイングが破損。コース上にパーツを撒き散らしてしまう。また20周目には4番手を走っていたカリがレズモで単独スピン。マシンのリヤを大破させ、コース上にマシンを止めてしまう。これでセーフティカーが出動する。
序盤の混乱などにより、レースは規定された制限時間の40分で終了。結局21周のレースとなり、セーフティカー先導のまま、ラッセルがトップチェッカーを受けた。2位にはエイトキン、3位にはユベールが入り、ARTグランプリ勢が表彰台を独占した。
4位にはカンポスのマルコス・シーベルト、5位にはライアン・ティベター(トライデント)、6位にはジュリアーノ・アレジ(トライデント)、7位には女性ドライバーのタチアナ・カルデロン(ダムス)が入った。
【関連ニュース】
- サポートレースのスケジュール変更。GP3は1レースのみ開催に
- GP3第6戦モンツァ予選:荒天でセッション中止。福住仁嶺がポール獲得
- 優勝50周年記念。ホンダRA300、イタリアGPでデモ走行。福住がドライブ
- ジャン・トッドFIA会長「ホンダがF1に残るための手助けをする準備がある」と語る
- ホンダのモータースポーツ部長の山本雅史がモンツァ入り。パートナーシップは継続か解消か? 協議も大詰め
この記事について
シリーズ | FIA F3 |
イベント | Monza |
ロケーション | アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ |