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F3王者マルタンス、最終戦の混乱で昨年のF1アブダビGPが脳裏をよぎる「ハミルトンと同じことになりたくなかった」

2022年のFIA F3でチャンピオンに輝いたヴィクトー・マルタンスは、最終戦の波乱で自身のタイトルに暗雲が漂った時、昨年のF1アブダビGPを思い出したという。

Victor Martins, ART Grand Prix

写真:: Carl Bingham / Motorsport Images

 モンツァ・サーキットで行なわれたFIA F3最終ラウンドのレース2では、3人のドライバーによるタイトル争いが白熱し、赤旗で途中終了となったことも相まってその行方は混迷を極めた。ポイントリーダーとしてこのレースを迎え、結果的にチャンピオンに輝いたヴィクトー・マルタンス(ARTグランプリ)にとっても、自身のタイトル獲得がアナウンスされるまでは胃が痛む思いをしたはずだ。

 マルタンスはレース終盤、タイトル争いのライバルであるゼイン・マロニー(トライデント)とオリバー・ベアマン(プレマ)に次ぐ3番手を走行。このままフィニッシュすればタイトルを獲得できるという状況だった。

 しかし、後続のクラッシュにより残り7周でセーフティカーが出されると、そのまま赤旗中断に。各々がピットレーンに戻ってレース再開を待つ中、マルタンスがトラックリミット違反で5秒のタイムペナルティを受けることと、レースがこのまま再開されないことが立て続けにアナウンスされ、現場は混乱した。

 マルタンスが7位まで降着となれば、マロニーが逆転チャンピオンとなる。そんな中で、どの時点でのリザルトが適用され、マルタンスは何位まで落ちるのか、そしてそもそもフルポイントが与えられるかなどを誰も整理できておらず、マルタンス陣営も渋い表情をしていた。

 しかし、マルタンスはタイムペナルティでウィリアム・アルタロ(イェンツァー)に次ぐ5番手に落ちることが明らかとなり、さらにその後アルタロにもペナルティが出て、マルタンスは最終的に4位となることが確定。マロニーと5点差、ベアマンと7点差でのタイトル獲得が決まった。

 残り5周で赤旗が出されたとき、何を思ったかと尋ねられたマルタンスはmotorsport.comに次のように語った。

「僕の脳裏を駆け巡ったのは、お願いだから去年の(アブダビGPの)ルイス・ハミルトンと同じことにはなってほしくないということだった」

 昨年のF1アブダビGPでは、トップを走るハミルトンのチャンピオンが濃厚と思われた中で、レース終盤にセーフティカーが出た上に最終ラップでレースが再開されたため、ハミルトンはレッドブルのマックス・フェルスタッペンに逆転を許しタイトルも奪われてしまった。マルタンスはこの出来事と自分を重ね合わせていたのだ。

「今なら自分が成し遂げたこととその幸せを少し実感できる」とマルタンスは言う。

「レースの最後はトラックリミットのペナルティがモニターに映し出されたりしてパニックになって、少ししんどかった。でも最終的には(タイトル獲得を)成し遂げることができた」

「素晴らしいシーズンだったし、ミスをしてはまたトップに戻るといった、1年を通してアップダウンがある激しいシーズンでもあった」

「今週は自分の仕事ができたと思うし、トラブルを避けることだけを考えていた。本当に良い気分だ」

 最終的には、ペナルティを受けながらも4位に留まることができたマルタンス。しかし彼はこの結果がラッキーなものではなく、自分たちが良い仕事をした結果だと考えている。

「正直なところ、ラッキーでチャンピオンになれたとは思っていない」

「僕たちはチームとしてやることをやった。そこは考慮する必要がある」

 
 
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