F3ブダペスト・レース2:ベックマン優勝。トップフィニッシュのビスカール、ペナルティに泣く
F3第3戦ブダペストのレース2は、ダビッド・ベックマン(トライデント)が優勝を飾った。
David Beckmann, Trident and Dennis Hauger, Hitech Grand Prix
Mark Sutton / Motorsport Images
F3第3戦ブダペストのレース2がハンガロリンクで行なわれ、トライデントのダビッド・ベックマンがポール・トゥ・ウィンを飾った。
F3のレース1は曇天のダンプコンディションで行なわれたが、レース2は小雨が降るウエットコンディション。レース中に雨が強まる可能性もあるという中で、レーススタート時刻を迎えた。
22周のレースがスタートすると、ポールポジションのベックマンが順当にトップをキープ。しかし2番手につけたデニス・ハウガー(ハイテック)が各コーナーでラインを変え、果敢に攻撃を仕掛けた。
ハウガーは2周目のターン2でアウト側からベックマンをオーバーテイク。ファステストを叩き出し、後続とのギャップを2秒ほどまで開いた。
5周ほど走ると今度はベックマンがハウガーとの差を1秒以内に縮めた。この2台の後方では、3番手のクレメント・ノバラク(カーリン)が後続を抑え、隊列を形成した。
しかし8周目、リアム・ローソン(ハイテック)にエンジントラブルが発生。ターン1でマシンを止めたため、セーフティカー(SC)が出動した。ローソンはレース1もマシントラブルによりリタイアしており、2日連続でトラブルに見舞われてしまった。
10周目にレースが再開されると、各所でバトルが激化した。その中で元気が良かったのがベント・ビスカール(MPモータースポーツ)。隊列をかきわけ、6番手から3番手までポジションを上げると、さらに隊列から抜け出しつつあったトップ2台との差を詰めていった。
レース序盤にイゴール・フラガ(チャロウズ)と接触したことで、ビスカールに5秒のタイムペナルティが出されるが、ビスカールの勢いは止まらず。ベックマン、ハウガーを相次いで攻略し、首位に立って14周目を迎えた。
後続に5秒のギャップをつけようとプッシュするビスカールだが、ターン3でローガン・サージェント(プレマ)をパスする際にコース外を走ったとして、さらに審議が行なわれることになった。
2番手はハウガーとベックマンが激しいバトルを続けていたが、その後方からオスカー・ピアストリ(プレマ)が迫り三つ巴に。17周目のターン1ではハウガーとベックマンが軽く接触。ハウガーが失速し、ベックマンが2番手に上がった。これでリズムが崩れたか、ハウガーはピアストリにもオーバーテイクを許してしまった。
レース終盤、6秒以上のリードを築いたビスカールだが、審議の結果コース外走行でアドバンテージを得たとしてさらに5秒のタイム加算ペナルティが出されてしまう。さらに、20周目にフェデリコ・マルベスティティ(イェンツァー)がクラッシュしたことで、このレース2度目のセーフティカーが出動した。
これで各車のギャップが詰まり、計10秒のタイム加算ペナルティを抱えたビスカールにとっては絶望的なレース展開となった。
結局、レースはSCチェッカー。首位でフィニッシュしたビスカールは10秒のペナルティを消化し、17位まで降着となった。
優勝はベックマン。ポイントリーダーのピアストリが2位、ハウガーが3位となった。
順位 | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | デビッド ベックマン | トライデント | 22 | - | 15 | ||
2 | オスカー ピアストリ | プレマ | 22 | 1.000 | 1.000 | 1.000 | 12 |
3 | デニス ハウガー | ハイテック | 22 | 1.500 | 1.500 | 0.500 | 10 |
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