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レースレポート

水を得た魚のように……カイオ・コレがウエットコンディションで独走レース1優勝|F3第6戦ハンガロリンク

F3第6戦ハンガロリンクのレース1は、カイオ・コレ(MPモータースポーツ)が優勝を果たした。

Caio Collet

写真:: Dutch Photo Agency

 FIA F3第6戦のレース1がハンガロリンクで行なわれ、カイオ・コレ(MPモータースポーツ)がウエットコンディションで好パフォーマンスを見せ、F3初優勝を飾った。

 予選上位12台がリバースグリッドに並ぶレース1は、オリバー・ゲーテ(カンポス)がポールポジション。フランコ・コラピント(VAR)がフロントロウに並んだ。

 ポイントリーダーのヴィクトー・マルタンス(ARTグランプリ)は5番手、1ポイント差でマルタンスを追うランキング2番手アイザック・ハジャー(ハイテック)は3番手からのスタートだ。

 この日は朝から激しい雨が降る予報となっていたが、レース1開始からフィニッシュまで雨は降らず。ただ路面は完全に濡れており、セーフティカー(SC)先導でのレーススタートとなった。

 すぐにSCが解除され、ローリングスタートで18周のレース開始。ポールポジションのゲーテが最終コーナーで挙動を乱してランオフエリアに飛び出しながらのスタートとなり、加速が鈍ったかポジションダウン。コラピントが首位、ハジャーが2番手に続いた。

 ハジャーはコラピントに接近したが、後方でクラッシュした車両が出たことで、オープニングラップからSC出動。バトル中断となった。

 4周目のリスタートでは、ハジャーがうまくタイミングを合わせることができず、カイオ・コレ(MPモータースポーツ)にオーバーテイクを許して3番手に後退した。

 コレは明らかにペースが良く、ラインを何度も変えてコラピントにもプレッシャーをかけて首位浮上を狙ったが、ターン1でクラッシュが発生したため、5周目の途中で再度SC出動。首位攻防はまたも一旦中断となった。

 レースは8周目に再開。今度はうまく加速したハジャーがターン1で2番手に浮上するが、続くコーナーで大回りとなり、コレが2番手を取り戻した。

 コラピントがファステストをマークし、逃げるかと思いきやコレもすぐさま反応。逆にファステストを出すと、10周目のターン1でサイド・バイ・サイド。ターン3で膨らんだコラピントのインを差し、コレが首位浮上を果たした。

 これで前が開けたコレは、1分55秒台で走る他のマシンの追随を許さない1分53秒台のタイムを連発。一気にリードを広げていき、独走態勢を築いた。

 一方、3番手を走っていたハジャーはブレーキングミスをきっかけにポジションダウン。タイトル争いのライバル、マルタンスの前6番手まで後退した。

 徐々に走行ラインが乾いていくる中でも、コレは最速ペースをキープ。6.6秒リードでファイナルラップに入ると、危なげなくトップチェッカーを受けた。

 2位はコラピント、3位にはクシュ・マイニ(MPモータースポーツ)が入った。

 ファイナルラップには、4番手を争っていたジャック・クロフォードとアーサー・ルクレールがターン12で接触。これでプレマの2台がポイント圏外までポジションダウンしたことで、ハジャーが4位、マルタンスは6位でフィニッシュ。ハジャーがマルタンスを逆転し、ポイントリーダーに浮上した。

 
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順位 ドライバー チーム 周回数 タイム 前車との差 Mph ポイント
1 Brazil Caio Collet Netherlands MPモータースポーツ 18 -        
2 Argentina Franco Colapinto Netherlands ファン・アメルスフォールト・レーシング 18 8.7 8.700 8.700    
3 India Kush Maini Netherlands MPモータースポーツ 18 9.6 9.600 0.900    

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