F3ソチ:ドゥーハンが逃げ切り4勝目、チームタイトル獲得に貢献。岩佐歩夢、9ポジションアップの9位
FIA F3第7戦ソチのレース3が行なわれ、トライデントのジャック・ドゥーハンが今季4勝目を挙げた。
写真:: James Gasperotti / Motorsport Images
FIA F3のシーズン最終戦、第7戦のレース3がソチ・オートドロームで行なわれ、トライデントのジャック・ドゥーハンがポール・トゥ・ウィンで今季4勝目を挙げた。
荒天の影響で、レース1が金曜日に前倒しで実施され、レース2が中止となったF3。予選順位通りにグリッドに並ぶレース3は、路面にところどころウエットパッチが残るものの、ドライコンディションとなった。
ポールポジションはドゥーハン。レース1でデニス・ハウガー(プレマ)のチャンピオン獲得を許したドゥーハンだが、2番グリッドのチームメイトであるクレメント・ノバラクとはランキング2番手を争う立場であり、有終の美を飾りたいところだ。
今季のチャンピオンに輝いたハウガーは9番手、ハイテックの岩佐歩夢は18番手からのスタートだ。
好スタートを決めたドゥーハンは、スリップストリームを活用して迫るノバラクを抑え首位をキープ。岩佐は16番手にポジションを上げて1周目を終えた。コース外に飛び出すマシンも多かったが、大きなクラッシュはなかった。
ハウガーは果敢にオーバーテイクを狙うが、止まりきれずに逆にポジションを落とすシーンも。一方岩佐はオーバーテイクを繰り返し、6周目の時点で12番手までポジションを上げた。
激しいバトルを繰り広げる後続のマシンを尻目に、ドゥーハンとノバラクは隊列から抜け出し、トライデント勢がワンツー体制で周回を重ねた。
7周目、4台ほどが7番手争いを繰り広げる中で、ハウガーとオリバー・ラスムーセン(HWA)がターン7で接触。ハウガーは最後尾付近までポジションを落としてしまった。後にラスムーセンには10秒のタイム加算ペナルティが出ている。この影響で、岩佐は9番手と、ポイント圏内にまで浮上することになった。
8周目には、ノバラクがターン2でドゥーハンにオーバーテイクを仕掛けるが、両者コースオフ。幸いクラッシュなどもなく事なきを得たが、プレマとチームタイトルを争うトライデントは2台にバトルをしないようにと無線で指示した。
2台がバトルをしている間に3番手のフレデリック・ベスティ(ARTグランプリ)が接近。ドゥーハンはマシンをスライドしながらなんとか首位をキープ。しかしベスティも楽ではなく、16周目にランオフエリアに出て、トップ2から離されてしまった。
これでトライデント勢は楽になったと思われたが、17周目のメインストレートでノバラクがドゥーハンをパス。しかしドゥーハンも諦めず、ターン3でサイドバイサイドとなった。アウト側のノバラクはこれでタイヤカスを拾ってしまいペースダウン。これでベスティが追いつき、18周目にノバラクを難なくパスした。
その間にリードを広げたドゥーハンがポール・トゥ・ウィン。2位ベスティを挟んでノバラクが3位に入り、合計40ポイントを獲得したトライデントが逆転でチームタイトルを獲得した。
岩佐は最終的に9位でポイント獲得。レース1に引き続き、大きくポジションを上げてみせた。
順位 | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ジャック ドゥーハン | トライデント | 20 | - | ||
2 | フレデリック ベスティ | ARTグランプリ | 20 | 3.100 | 3.100 | 3.100 |
3 | クレメント ノバラク | トライデント | 20 | 3.700 | 3.700 | 0.600 |
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