カイオ・コレが好スタートを勝利につなげる。コレア、レース復帰後初の表彰台|F3第8戦ザントフールト
FIA F3選手権の第8戦、レース1がザントフールトで行なわれ、カイオ・コレ(MPモータースポーツ)が優勝した。
写真:: Dutch Photo Agency
F3第8戦、ザントフールトのレース1が行なわれた。優勝したのは、MPモータースポーツのカイオ・コレだった。
21周のレース1は予選上位12台がリバースグリッドに並び、ポールポジションはファン-マヌエル・コレア(ARTグランプリ)。2番手にはグレゴール・ソーシー(ARTグランプリ)が並んだ。
スタートではコレアが好スタートで首位をキープ。2番手にはグリッドからひとつポジションを上げたザック・オーサリバン(カーリン)が浮上し、ARTコンビに割って入った。
だがそれ以上の速さを見せたのが、4番グリッドのカイオ・コレ(MPモータースポーツ)。ターン1でオーサリバンを大外刈り。2番手に浮上すると勢いそのまま、コレアに襲いかかっていった。
数周に渡って、ターン1~3でサイドバイサイドの攻防が繰り広げられたが、5周目のターン3でイン側を取ったコレに軍配。迫力あるバトルに勝ち、首位に浮上した。
コレはすぐさまコレアをDRS圏外に追いやり、レースをコントロール。コレアにそれを追うペースはなく、後続のオーサリバン以下を抑えることに集中。徐々に2番手以下の車列が長くなるのを尻目に、コレは少しずつリードを広げていった。
結局、コレは4秒のリードでトップチェッカー。レース序盤のプッシュが実り、第6戦ハンガリーのレース1でウエットコンディションを味方に勝利して以来の優勝を果たした。
コレアは首位から落ちて以降、常にDRS圏内に他車を入れながらのレースとなったが、2位を守りきりフィニッシュ。コレアにとってこれは、2019年のFIA F2スパ戦で起きた痛ましい事故から2021年にレースに復帰して以降、初の表彰台獲得となった。3位にはオーサリバンが入った。
ポイントリーダーのアイザック・ハジャー(ハイテック)は6位フィニッシュ。タイトルを争うライバルたちよりも先着し、わずかながらリードを広げた。
セーフティカーなどもなく、クリーンなレースとなった今回。抜きづらいザントフールトのコース特性もありレース序盤以外はあまり順位変動も見られない中で、ランキング4番手のアーサー・ルクレール(プレマ)はアグレッシブにレースを進めた。20番グリッドから12位フィニッシュを果たしたが、ポイント獲得はならず。逆転タイトル獲得がさらに遠のいた。
順位 | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Caio Collet | MPモータースポーツ | 21 | - | 10 | ||
2 | ファン-マヌエル コレア | ARTグランプリ | 21 | 4.0 | 4.000 | 4.000 | 9 |
3 | Zak O'Sullivan | カーリン | 21 | 4.9 | 4.900 | 0.900 | 8 |
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